家族とのドライブでよく使う安全機能はクルーズコントロールが最多!一緒にドライブしたい芸能人は新垣結衣さんが1位

■行き先の参考にインスタを使う若い女性層も43.4%

最近のクルマには、最新テクノロジーを駆使したさまざまな安全運転支援システムが装備されてきました。

たとえば、高齢者の事故が社会問題になったことで普及している衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置。

ほかにも、高速道路などで車線をキープして走行できるようステアリングなどをアシストする車線維持支援システム、設定速度内で車間を自動で保持しながら先行車を自動で追従するACC(アダプティブ・クルーズコントロール)など、ドライバーの疲労を軽減してくれる機能も数多く登場しています。

家族との長距離ドライブでよく使う安全機能はクルーズコントロールが最多
ヴェゼルの渋滞追従機能付きACCのイメージ図

では、実際に、こういった機能って、たとえば家族ドライブなどでは、どんなものがよく使われているのでしょうか?

また、最近はスマホのアプリでもナビや旅行に関する情報を入手できるものなどが多く出てきていますが、実際にそれらをどれくらいの人が使っているのでしょうか?

そこで、今回はホンダ車の用品を手掛けるホンダアクセスが発表した「家族での長距離ドライブに関する調査2021」の中から、よく使う安全装備やスマホアプリなどで多く利用されているものなどをピックアップしてみました。

また、後半では、一緒にドライブしたい芸能人の人気ランキングも紹介します。

●よく使う安全運転支援システム

今回の調査は2021年7月2日〜7月7日の6日間、自家用車を運転することがある20歳〜59歳の男女で、家族で長距離ドライブ(片道100km以上のドライブ)をしたことがあるドライバー1000人(男性500人、女性500人)を対象に、インターネットを使ったアンケート形式で行われたものです。

多くの調査結果が発表されましたが、その中にあったのが「家族との長距離ドライブでよく使うクルマに搭載されている安全運転支援システム」という項目。1000人に聞いた結果、機能が搭載されているクルマに乗っている人では、

1位:「クルーズコントロール(ACC除く)」23.8%
2位:「追従型クルーズコントロール(ACC)」10.9%
3位:「車線維持支援システム」20.2%

という結果となりました。

家族との長距離ドライブでよく使う安全機能はクルーズコントロールが最多
ヴェゼルの車線維持支援システム(LKAS)イメージ図

なお、クルーズコントロール(ACC除く)とは、高速道路などでアクセルを踏まなくても設定速度内で走行する機能で、先行車を設定速度内で自動追従するACCが出るずっと以前からあったシステムです。

また、今回のアンケートでは「いずれも搭載されていない」と答えた人も56.1%いたため、まだまだ安全運転支援システム搭載車でないクルマに乗る人も多いことが分かります。

家族との長距離ドライブでよく使う安全機能はクルーズコントロールが最多
よく使う安全運転支援システムの調査結果(出展:ホンダアクセス)

さらに、この結果を、クルマのタイプ別に見ると、SUVはクルーズコントロール(ACC除く)」は49.5%、「追従型クルーズコントロール(ACC)」は22.6%、「車線維持支援システム」は39.8%で、いずれの機能も全体比+10ポイント以上を占め、車種別では安全運転支援システムの搭載率が最も多いことがわかりました。

●安全運転支援システムはどんな時に使う?

調査では、長距離ドライブで高速道路を走行する際、搭載されている安全運転支援システムをどのように使っているかも質問。各機能別で以下のような結果になりました。

【クルーズコントロール(搭載されている人238名)】
1位:「道路状況・疲労状態次第で使う」51.7%
2位:「道路状況・疲労状態に関係なく使う」14.7%
3位:「使っていない」33.6%

【追従型クルーズコントロール(ACC)(搭載されている人109名)】
1位:「道路状況・疲労状態次第で使う」48.6%
2位:「道路状況・疲労状態に関係なく使う」29.4%
3位:「使っていない」22.0%

【車線維持支援システム(搭載されている人202名)】
1位:「道路状況・疲労状態に関係なく使う」54.5%
2位:「道路状況・疲労状態次第で使う」21.2%
3位:「使っていない」24.3%

家族との長距離ドライブでよく使う安全機能はクルーズコントロールが最多
今回の調査では、安全運転支援システムは高速道路の走行時に使う人が多い

この結果をみると、クルーズコントロールやACCは道路状況・疲労状態次第で使う人が多い一方、車線維持支援システムは常に使っている人が最も多いようですね。

さらに、調査では、安全運転支援システムを道路状況・疲労状態次第で使うという人に、具体的にどのような状況で使うかも聞いています。その結果、各機能で最も多かった状況は以下の通りです。

・クルーズコントロール:「交通量が少ないとき」123名中67.5%
・追従型クルーズコントロール(ACC):「疲れたとき」53名中43.4%
・車線維持支援システム:「疲れたとき」43名中46.5%

家族との長距離ドライブでよく使う安全機能はクルーズコントロールが最多
よく使う安全運転支援システムの使用状況(出展:ホンダアクセス)

これにより、ACCや車線維持支援システムといったより最新の機能は、疲れたときだけ使う人が多いことが分かります。

●カーナビとナビアプリのどっちを使う?

今回の調査では、長距離ドライブの際、カーナビとナビアプリ(Googleマップ、Yahoo!カーナビなど)をどのように利用することが最も多いかも聞いています。

家族との長距離ドライブでよく使う安全機能はクルーズコントロールが最多
ナビアプリだけを利用する人は1000人中の11.7%

結果は以下の通りです。

1位:「カーナビだけを利用する」52.0%
2位:「両方を同時に利用する」31.0%
3位:「ナビアプリだけを利用する」11.7%
4位:「どちらも利用しない」5.3%

また、この結果を男女・年代別にみると、20代・30代女性では「両方を同時に利用する」が41.0%と、他の層と比べて高いことが分かりました。

20代・30代女性ドライバーの約4割が、カーナビとナビアプリの両方を使うことで、目的地や経路に関しより多くの情報を入手しているようです。

●長距離ドライブの行き先を決める参考情報

さらに、調査では、長距離ドライブの行き先を決める際の参考情報についてもアンケートしています。

結果はこうなりました。

1位:「旅行・観光系サイト」60.0%
2位:「テレビ番組」29.2%
3位:「旅行・観光雑誌」28.4%
4位:「地方自治体の観光サイト」25.1%
5位:「友人・家族の話」24.6%
6位:「観光協会のサイト」22.7%
7位:「Instagram」11.3%
8位:「YouTube」8.1%
9位:「Twitter」4.9%
10位:「そのほか」0.5%

「旅行・観光系サイト」(60.0%)が突出して高い一方、最近流行りのInstagramなどSNS系は意外に少ないですね。

家族との長距離ドライブでよく使う安全機能はクルーズコントロールが最多
行き先を決める際の参考情報(出展:ホンダアクセス)

ところが、これを男女・年代別にみると、20代・30代女性では「Instagram」(43.4%)が2位となり、他の層よりも比率が高い結果に。若い女性層では、目的の景勝地や観光スポット、お目当てのランチやスイーツなどが、インスタ映えするかどうかも重要なポイントなのかもしれませんね。

●一緒に長距離ドライブをしたい芸能人

ちなみに、安全運転支援システムやスマホアプリなどとは関係ありませんが、今回の調査では、一緒に長距離ドライブをしたい芸能人についても聞いていますので、ちょっと紹介しましょう。

男性回答のトップ3は
1位:「新垣結衣さん」27名
2位:「綾瀬はるかさん」23名
3位:「長澤まさみさん」14名

女性回答のトップ3は
1位:「明石家さんまさん」26名
2位:「相葉雅紀さん」13名
3位:「佐藤健さん」12名

となりました。

家族との長距離ドライブでよく使う安全機能はクルーズコントロールが最多
一緒にドライブしたい芸能人(出展:ホンダアクセス)

車内で新垣結衣さんや明石家さんまさんと一緒であれば、長距離ドライブを満喫できるとイメージしている人が最も多いようです。

(文:平塚 直樹 *写真はイメージです)

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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