■「ヤリス クロス」から「GA-B」アーキテクチャを流用、「アイゴXプロローグ」の市販型に
トヨタは現在、欧州Aセグメントモデル「アイゴ」次期型を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが鮮明に捉えました。
アイゴは、PSAとの合併会社「TPCA」により開発されたコンパクトハッチバックで、初代は2005年に登場、プジョー「107」やシトロエン「C1」とプラットフォームを共有する兄弟モデルとなっていました。
現行モデルは2014年に発売されており、これが7年振りのフルモデルチェンジとなります。
次期型では、「ヤリス」や「ヤリス クロス」から「GA-B」アーキテクチャを流用、3月に公開された「アイゴXプロローグ」の市販型とみられると同時に、トヨタのピュアモデルとして生産されます。
捉えたプロトタイプは、新設計のLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライトを装備するなど、生産型ボディをまとい出現。非常に短いオーバーハングや後部ルーフラインなどコンセプトモデルとの違いが見られます。
またホイールもコンセプトモデルより小さいほか、地上高もさほど高くないことから、当初予想されたクロスオーバーSUVよりも、往来のシティカースタイルが継承されている可能性がありそうです。
一方、後部ではルーフから伸びるスポイラーと同様にリアウィンドウの形状、縦型LEDテールライト、バンパーなどコンセプトモデルと似ていることがわかります。内部の画像はありませんが、ヤリスとレイアウトデザインを共有すると予想されています。
トヨタの欧州ボスであるヨハン・ファンジル氏によると、アイゴ新型はヨーロッパで設計、開発、チェコ・コリン市にある現在の工場で生産されるといいます。
パワートレインの詳細は不明ですが、欧州トヨタ副社長であるマット・ハリソン氏は、「コンパクトセグメントは手頃な価格であるべきであり、フルエレクトリックが最適であるとは考えていません」と述べていることから、内燃機関モデルのみラインアップされると思われますが、遅れて電動化される可能性はあるでしょう。