■JAFの出動理由でもタイヤのトラブルが上位に
夏休みや帰省などで、高速道路などを使ったロングドライブの機会が増えるかもしれません。また普段、近距離移動が多く、高速道路をほとんど使わないという人もいるでしょう。
高速走行時は、タイヤのトラブルが起こる可能性が高くなるため、燃料補給の際に空気圧を確認したり、摩耗具合などをチェックしたいところです。
住友ゴム工業は「DUNLOP全国タイヤ安全点検」を4月8日~5月31日の間、全国のDUNLOP直営店(タイヤセレクト、タイヤランド)で実施しました。同点検は、定期的なタイヤ点検の啓発のために行われるもので、今回で24回目を数えます。
点検の結果、パンクの原因となる「表面の損傷」をはじめとする整備不良は、4台に1台の割合(25.0%)で確認されたそう。セルフ方式のガソリンスタンドが増加し、プロの目による点検機会も減る中、こうした整備不良の多さにつながっているかもしれません。
同社では、多くの人にこの取り組みを知ってもらい、来店してタイヤ点検の重要性を認識してもらったとしています。
このタイヤ点検は、タイヤに起因する事故の未然防止を目的に、タイヤの残溝、表面の損傷、空気圧などを点検するもので、2008年から実施されています。
今回は、計4,260台の車両のタイヤを点検した結果、タイヤの整備不良率は先述したように25.0%。なお、不良別では、路上の障害物や縁石との接触などによって生じる表面の損傷が13.2%、残溝不足が12.0%、空気圧の過不足が11.6%、偏摩耗が2.3%、釘・異物踏みが0.1%と続いています(各不良率は重複を含む)。
ダンロップでは、安全・安心な走行をサポートするため「DUNLOP安全・安心への取り組み特設サイト」を用意し、ドライバーが自身の手でタイヤ点検ができるように、「かんたんチェックシート」や点検ポイントを写真やイラストを使って分かりやすく解説。
「事故のない毎日をつくりたい」というダンロップのブランドメッセージのもと、今後もタイヤ点検の重要性を啓蒙していくとしています。
なお、JAFの2020年度ロードサービス出動理由では、タイヤのパンクが18.06%で2位(1位はバッテリー上がり)になっています。タイヤのトラブルは、重大事故にもつながりかねませんので、セルフも含めて給油時などに定期的なチェックをしたいものです。
(文:塚田 勝弘/写真:住友ゴム工業・JAF)
【関連リンク】
ダンロップの安全・安心への取り組み特設サイト
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre_safety/?utm_source=release&utm_medium=olad&utm_campaign=tyreSafety&utm_content=20210331