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■路面にピンクの線が引いてあったら即レーンチェンジ!
いよいよ、東京オリンピック2020が開幕します。自宅の近くの千駄ヶ谷周辺は、すでに6月からオリンピック開催に向けた交通規制が始まっていましたが、開催目前となり交通規制の範囲が拡大し、最短ルートを迂回しなければなりません。ここではオリンピック開催によってどのような影響が発生するのかを紹介します。
●話題の1000円上乗せ首都高は?
まずは、話題となっている首都高速です。オリンピック大会時の2021年7月19~8月9日。そして、パラリンピック大会時の8月24日~9月5日は、午前6時~午後10時までの間、首都高速の都内区間を利用するマイカーなどへ1000円料金が上乗せされます。
その一方で、午前0時から午前4時までETC搭載車は5割引となります。そして午前4時~午前6時そして、午後10時~午後12時までは通常料金となります。
料金体系とともに、注意しなければならないのが入口の閉鎖や料金所の通行制限が行われます。終日入口が閉鎖されるのは、4号新宿線外苑入口(上り・下り)をはじめ、10号晴海線晴海入口(下り)、高速埼玉新都心線新都心入口(上り)です。さらに競技の開催や交通状況に応じて、多くの入口で閉鎖するので、随時確認したほうが良いでしょう。
●大会関係者専用レーンを走ると反則金6000円!
続いては一般道です。一般道で特に規制が多くなるのは国立競技場や国立代々木競技場のある千駄ヶ谷・青山・原宿エリア。そして、選手村やプレスセンターそして数多くの競技会場のある晴海・豊洲・お台場エリアでしょう。
競技会場周辺の一般道では、交通対策が実施されます。まず大会関係車両以外が通行禁止となる、専用レーン(専用通行帯)。そして大会関係者車両が通行していない場合は通行可となる優先レーン(優先通行帯)の設置です。路面にピンクの線が引かれていて、専用とかかれているレーンは専用レーン。そしてピンクの破線が引かれていて、優先と書かれていたら優先レーンとなります。専用レーンを走行すると、反則金6000円となりますので、注意が必要です。ピンクの線を見たら、レーンチェンジしましょう。
そのほか、大会関係者以外の車両や歩行者、自転車が通行不可となる「進入禁止エリア(セキュアペリメーター)。通過交通は通行不可となりますが、歩行者や自転車は通行できる「通行規制エリア(会場直近対策)」。そして、通過交通は迂回となりますが、歩行者や自転車は通行できる「迂回エリア(トラフィックペリーター)が実施されます。
●ホープ軒へクルマでのアプローチは困難
実際に、国立競技場周辺をクルマで走行してみると、千駄ヶ谷駅から首都高外苑入口方面は進入禁止となっています。また、外苑西通りも新宿方面からは大京町の交差点でマイカーは強制的に左折。そして青山方面からはビクタースタジオの交差点で強制的に左折となります。したがってタクシードライバーの憩いの場である、スタミナ満点の豚骨ラーメンを提供するホープ軒にはクルマで近づくことはできません。
●神宮外苑いちょう並木も通行止め
また、秋になると黄色に染まる神宮外苑のいちょう並木も現在は通行止めとなっていて、青山通りから新宿方面へ右折する交差点は、右折渋滞が長くなっています。
また、参宮橋の交差点から代々木公園方面に向かう道路は、優先レーン(優先通行帯)となっているので、これから競技が始まると渋滞する可能性は高くなります。
●競技場や関係施設を避けたルート設定を!
すでに、豊洲市場周辺では渋滞が延びていて流通に影響が出ているとも言われています。7自転車のロードレースのように、競技によって公道を使用する場合、開催日に交通規制が行われます。
したがって、クルマで出掛ける際には、競技会場の近くを通ることをできるだけ避けたルート設定や、競技スケジュールを事前にチェックしておくことをオススメします。
(文/写真:萩原文博)