山田邦子さんが愛車を公開! ハイブリッド車の代名詞となったトヨタの2代目「プリウス」ってどんなクルマ?

■ハリウッドセレブも乗った爆売れエコカー

お笑いタレントの山田邦子さんが、自身のYouTubeチャンネル「山田邦子 クニチャンネル」で、愛車のトヨタプリウス」を公開した動画が話題になっています。

芸能人が乗るクルマというと、メルセデス・ベンツなどの高級外車が多いイメージですが、山田さんの愛車は、なんと2003年に発売された2代目の20系プリウス。「20年まではいかないけど、長年乗っている」そうで、視聴者からは「庶民的」とか「愛着あるクルマを大切に長く乗るのはカッコイイ」など、数多くのコメントが寄せられています。

山田邦子さんが愛車トヨタの2代目プリウスとは
トヨタ・プリウス(20系)

そんな、山田邦子さんの20系プリウスとは、いったどんなクルマだったのでしょうか? ちょっと紹介してみましょう。

●5ドア・ハッチバックの3ナンバーへ大変化

トヨタのプリウスといえば、今ではエンジンとモーターの両方を使って走るハイブリッドカーの代名詞ともいえるクルマなのはご存じの通り。初代モデルは1997年に、世界初の量産ハイブリッド乗用車として発売され、その革新性が世界で高く評価されました。

山田さんが「プリちゃん」と呼ぶ愛車のプリウスは、前述の通り、2代目の20系で、フルモデルチェンジを受け2003年9月に発売されました。

初代が4ドアセダンの小型乗用車タイプだったのに対し、2代目は5ドア・ハッチバックのボディスタイルに大きく変更。また、ホイールベースを150mm伸ばし、ボディサイズも全長で135mm、全幅で30mm大きくすることで、室内スペースなどを拡充しています。こういった車体の大型化により、先代が5ナンバー車だったのに対し、2代目は3ナンバーサイズになっています。

山田邦子さんが愛車トヨタの2代目プリウスとは
2代目プリウスのリヤビュー

ハイブリッドシステムは、先代のTHS(トヨタハイブリッドシステム)を発展させた「THS II」で、1.5Lガソリンエンジンの回転数を高めたほか、モーター出力を50%増しの50kWとし、走行性能を向上させています。しかも、燃費性能は35.5km/L(10・15モード)という当時の世界トップレベルを実現しました。

山田邦子さんが愛車トヨタの2代目プリウスとは
2代目プリウスのパワートレイン

余談ですが、20系プリウスというと、俳優のレオナルド・ディカプリオさんや女優のキャメロン・ディアスさんなど、アメリカのハリウッドセレブが乗ったことも話題になりました。

当時から、地球温暖化対策としてクルマのCO2排出量の削減が叫ばれていましたが、そういった環境問題に対する意識が高いセレブたちが、世界トップレベルの環境性能を誇るプリウスを好んで選んだのです。それがきっかけとなり、20系は北米など海外でも大ヒット! 一躍、プリウスの名前を世界に轟かせます。

●数々の「世界初」を搭載

2代目プリウスは、数々の「世界初」となった先進技術を搭載したことも大きな特徴です。

例えば、駐車時に、周囲の安全確認とブレーキによる速度調整さえ行えば、ステアリングを握らなくて自動で後退駐車してくれる「インテリジェントパーキングアシスト」を初採用。

山田邦子さんが愛車トヨタの2代目プリウスとは
2代目プリウスのコクピット

今では、例えばコンパクトカーの「ヤリス」などには、白線がない駐車スペースでも自動で入れられる「アドバンスドパーク」が装備されていますが、その元祖ともいえるのが2代目プリウスの駐車支援機能です。

また、横滑り防止機構と電動パワーステアリングを統合制御する「S-VSC」もこのモデルで初めて搭載された機能です。滑りやすい路面での旋回時などで、車両のバランスを立て直す方向へのステアリングのトルクアシストにより、車両限界時の安全性を高めた同じく世界初のシステムでした。

ほかにも、このモデルでは、キーを取り出すことなくドアの施錠・解錠ができる「スマートエントリー」、キーを回すのではなく、スイッチを押すだけでスタートする「プッシュボタンスタート」、アイドリング・ストップ時でもエアコンが作動する「電動インバーターオートエアコン」などを装備。

山田邦子さんが愛車トヨタの2代目プリウスとは
2代目プリウスのインテリア

さらに、スイッチを押せば、時速約55km/h以下で数100mから2km程度をモーターだけで走行する「EVドライブモード」なども初採用されています。

このように、今では当たり前のようになった数々の機能が、20系プリウスで初めて搭載されたのです。約18年前に登場したモデルですが、その革新性は数々の現行モデルに受け継がれているんですね。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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