中古車ローン、他の人はどうしてる?期間は2〜5年が60%以上。支払い額は2万円台が最多!

■中古車ローンの期間や月々の支払額を調査

中古車はハイグレードのクルマを手ごろな価格で手に入れることができたり、すぐに納車されるといったメリットがあります。特に、最近は半導体不足の影響もあり、新車の納車が1年待ちという人気モデルもありますから、すぐに乗りたいのであれば程度がいい中古車を選ぶという選択肢もありますよね。

中古車のローンは2〜5年が60%以上
中古車をローンで購入する人も多い

ただし、中古でもクルマが高価な買い物であることは違いありません。分割して支払いをしたいと考える人も多いと思いますが、実際、多くのユーザーはどのくらいの支払い期間に設定したり、月々の支払いはいくらぐらいにしているのでしょうか。

定額カーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイルでは、中古車をローンで買ったことのある全国の男女374人を対象に、インターネット調査を実施。その結果、ローンの期間は2〜5年が60%を超えていることや、月々の支払いは2万円代が最も多いことなどが分かりました。

●5年落ちの中古車を買う人が最多

調査は、2021年6月17日〜6月23日の期間、インターネットのアンケートによって実施されました。

中古車のローンは2〜5年が60%以上
何年落ちの中古車購入が多いかの調査結果(出展:ナイル)

まず、「ローンを組んで何年落ちの中古車を買いましたか?」という質問に対しては、以下のような結果になりました。

1位:「5年落ち」21.0%
2位:「3年落ち」17.9%
3位:「2年落ち」15.4%
4位:「1年落ち」10.8%
5位:「1年未満」9.6%
6位:「10年以上」8.0%
7位:「その他」17.3%

アンケートでは、次に「ローンを組んで買った中古車は何年くらい乗りましたか(乗りますか)?」という質問も実施しており、結果は以下の通りになりました。

中古車のローンは2〜5年が60%以上
ローンを組んだ中古車をどれくらい乗るか(出展:ナイル)

1位:「3年以上」26.5%
1位:「5年以上」26.5%
3位:「3年未満」25.1%
4位:「10年以上」11.5%
5位:「7年以上」10.4%

「3年以上」と「5年以上」がそれぞれ26.5%で同率1位ですが、「3年未満」と比較的早く乗り換える人も意外に多いですね。また、逆に「10年以上」や「7年以上」といった、比較的長く乗り続けるユーザーも一定数いることが分かります。

●月々の支払いは1〜3万円が75%

調査では、さらに「ローンを組んで買った中古車は何年ローンですか?」というアンケートを行い、以下のような結果となっています。

中古車のローンは2〜5年が60%以上
中古車のローン期間に関する調査(出展:ナイル)

1位:「2年」26.2%
2位:「3年」24.6%
3位:「5年」20.6%
4位:「1年」8.0%
5位:「1年未満」5.9%
6位:「4年」4.8%
7位:「その他」9.9%

最多は「2年」の26.2%ですが、「3年」や「5年」もあまり変わらない比率ですね。これにより、2〜5年でローンを組むユーザーが60%を超えることがわかります。

さらに、アンケートでは、「ローンを組んで買った中古車の支払は月いくらでしたか(いくらですか)?」といった質問も実施しています。結果は以下の通りです。

中古車のローンは2〜5年が60%以上
月々の支払い額(出展:ナイル)

1位:「2万円台」30.7%
2位:「3万年台」24.5%
3位:「1万円台」21.6%
4位:「5万円以上」10.4%
5位:「1万円未満」7.7%
6位:「4万円台」5.1%

「2万円台」が30.7%で最も多かったのですが、「3万円台」や「1万円台」もそれぞれ20%台で他の価格帯よりも多いですね。これにより、月々の支払いは1~3万円という人が半数以上の75%いることが分かります。

中古車のローンは2〜5年が60%以上
ローンの期間や月々の支払い額の傾向は?

今回の調査を行ったナイルでは、これら結果について以下のように述べています。
「今回の調査では、ローンを組んで中古車を買う方々もおり、また、ローンの支払い期間は2〜5年で組む方が多く、月々の支払い金額は1~3万円の方が多いことがわかりました。

中古車を選ぶ理由は人によって様々であると思われますが、もし経済的な理由で中古車を選んでいるのであれば、月々の支払いは同じでも新車に乗ることができるカーリースも検討していただけると、クルマを選ぶ際の選択肢が増えるのではないでしょうか」。

ちなみに、筆者も現在の愛車、マツダの「CX-5」(初期型)は7年前に中古車をローンで購入しました。

中古車のローンは2〜5年が60%以上
筆者が所有するマツダ・CX-5(初期型)

当時から人気が高かった2.2Lディーゼルターボ車(XDのFF車)で、1年落ちということもあり、車体価格は200万円代後半でした。前のクルマを売却したお金を頭金にして、残金を84回(7年)ローンにし、月々2万円代を支払っています(2021年7月現在)。

今回のアンケート結果と比べると、支払いが月々2万円代という以外は、少数派ですね。ですが、オプションの「Boseサウンドシステム」も付いて、新車だと当時は込み込み300万円代になっていたと思いますので、充実した装備のクルマを多少安く購入できたのはよかったですね。

もちろん、CX-5をはじめ、現行の新型車は、いずれも安全運転支援システムなど機能が年々進化しています。また、マツダなどは最近まで毎年ちょっとずつ装備をアップグレードしていましたし、他メーカーでも一部改良などを新型発表から1年程度で行っているモデルも出てきました(その度に価格も少しずつ上がっていますが)。

そう考えると、充実した装備のクルマに乗るのであれば、モデルによってはできるだけ新しい仕様を新車で購入するのが一番のようです。ただし、予算との兼ね合いもありますから、ちょっと悩ましいところですね。

(文:平塚 直樹 *写真はイメージです)

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
続きを見る
閉じる