■限定販売は350台のクーペと、250台のロードスター、SVJ超える780ps
ランボルギーニは、フラッグシップモデル「アヴェンタドール」シリーズ最後となる「Ultimae」の公式画像を先行公開しました。
アヴェンタドールは2011年に登場、2021年に生産終了となり、今後は後継モデルへバトンタッチされる予定ですが、「Ultimae」はその最終モデルとなります。市販型は350台のクーペと250台のロードスターで、合わせて限定600台が販売される予定です。
同社では、このモデルは伝統的なV型12気筒燃焼エンジンのグランドフィナーレとなることから、あらゆる意味で究極のアヴェンタドールにすることを目指したといいます。
デザインでは過激なウイング、ダクト、ルーバーなどを持たず、アヴェンタドールSの上質なスタイリングと、SVJのハイパフォーマンスを組み合わせ、オールラウンドのランボルギーニスーパーカーを生み出しました。
フロントエンドには同社が「Serpent’s Fang」(毒蛇の牙)と呼ぶアヴェンタドールSと同様の「歯」を備え、アクティブスプリッターとインテークラップの恩恵を受けて、SVJに匹敵する空力効率と冷却性能を提供します。またリアにはアクティブウィングを装備、最大性能、最大ハンドリング、クローズドの3つのドライブ設定を提供、ボディ下部のボルテックスジェネレーターと連動して空気の流れを最適化し、ブレーキの冷却効果を高めます。
搭載されるパワートレインには、6.5リットル自然吸気V型12気筒エンジンを搭載、最高出力はSVJを10psオーバーする780ps/8500rpm、最大トルク720Nmを叩き出し、車重は「S」より55ポンド(25kg)軽量化されています。
動力は、7速シングルクラッチオートトランスミッションを介して4輪すべてに送られます。これにより0-100km/h加速において、クーペは2.8秒、またロードスターは10分の1程度遅くなりますが、最高速度は同じだといいます。
クーペとロードスターのもう一つの違いは車重で、クーペは1,550kg(3,417ポンド)、ロードスターは1,600kg(3,527ポンド)となっています。両モデルとも磁気プッシュロッドサスペンション、後輪ステアリング、およびフロントに6ピストンキャリパー、リアに4ピストンキャリパーを備えるカーボンセラミックブレーキが装備されます。
市販型のペイントオプションには標準で18色が用意されますが、ランボルギーニ「Ad Personam」カスタマイズサービスを通して最大300色を超えます。
キャビン内では、Ultimae専用となるシートとダッシュボードにコントラストのある「Y」パターンレザーカットを装備。コンフォートシートはアヴェンタドールSと共有され、「Ultimae」の刺繍がほどこされているほか、運転席側のAピラーには製造番号が刻まれます。
まさにアヴェンタドールの集大成となる最終モデルですが、すでに後継モデルの開発は始まっています。