もうV12は必要なし!? メルセデスAMGの電動スポーツセダン「S63e/S73e」、V8で最大800馬力

■AMG「GT 73e」と同様の4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載

メルセデス・ベンツは昨年、フラッグシップセダン「Sクラス」新型を発表しましたが、その頂点に君臨するハードコア、AMG「S63e」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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メルセデス AMG S63e 開発車両

同ブランドでは、新しい「S63e」、および「S73e」というプラグインハイブリッドにより、Sクラスに2つのAMGバリアントを導入することを計画しています。

どちらも4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載、S63eでは最高出力700ps、S73eでは最高出力800psを超える、より強力な電気モーターが積まれます。これは今後のAMG「GT 73e」でも使用するのと同じパワートレインで、AMGは今回V12エンジンを提供せず、その名誉をマイバッハとS680に任せることになります。

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メルセデス AMG S63e 開発車両

捉えたプロトタイプは、フロントとリアエンドだけを往来の渦巻状ラップでカモフラージュ、最終デザインを隠しています。左リアウィングには充電ポートを確認、フロントエンドにはパナメリカーナグリルとアグレッシブなバンパーを装備しています。

またサスペンションのセットアップは低くハードで、足回りには大径ホイールの後ろに大型ブレーキが見てとれます。

リアエンドではクワッドエキゾーストパイプ、その間にディフューザーが目立つよう配置、クラシックなAMG処理が施されています。おそらく、Sクラスの高度な技術機能を、AMGフラッグシップセダンの目的を果たすために、アクティブな全輪ステアリングや、エアサスペンションなどを改訂、よりシャープなドライビングダイナミクスと、より多くのグリップが得られるよう再調整されるとみられます。

S63e市販型は、2021年末に向けて発表される予定です。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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