後部にシロンのような突起物!? メルセデスAMG SL次期型、最終デザイン見えた!

■「MSA」プラットフォームをGTクーペと共有。ソフトトップで軽量化

メルセデス・ベンツは現在、2ドアオープン「SL」次世代型を開発中ですが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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メルセデス AMG SL 次世代型 プロトタイプ

内燃機関エンジンを搭載した、新しいコンバーチブルの開発に資金を投入することは、SUVやEVの急増に対しリスクの高いビジネスのように思われるでしょう。

しかし、メルセデスはAMGロードスターとSLを統合、「SLC」と「Sクラス コンバーチブル」を廃止することでオープンスポーツの効率性を上げていくようです。

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メルセデス AMG SL 次世代型 プロトタイプ

現在同ブランドのラインアップで最も古いモデルの1つであるSL次世代型のプロトタイプは、これまでで最もカモフラージュが少なく、開発が終盤であることがわかります。

AMGブランドとして発売される次世代型では、プラットフォームに「MSA」(モジュラースポーツアーキテクチャ)を採用し、「GTクーペ」と共有。車重を減らし、より多い貨物容量を提供することにより実用性を高めるためにソフトトップが復活します。

プロトタイプはいまだ前後を厳重にカモフラージュしていますが、迫力あるパナメリカーナグリルを装備、スイープバックヘッドライトやアグレッシブなエアインテーク、空力サイドスカートなどが確認できるほか、後部にはクワッドエキゾーストパイプ、アクティブリアウィング、足回りには高性能ブレーキシステムによりバックアップされた軽量ホイールなどAMGらしさが垣間見えます。

リアナンバープレート両脇にはW16ハイパーカーのブガッティ「シロン」のような、保護するための突起のようなものも確認できます。またフロントフェンダー上部の迷彩は、通常のV8、および4MATIC(あるいは4MATIC+)のバッジが隠している可能性がありそうです。

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メルセデス AMG SL 次世代型 プロトタイプ

キャビン内には、フルデジタルインストルメントクラスタ、およびSクラス新型から継承する大型ディスプレイを搭載、その両端には丸いレジスターが配置されます。

パワートレインは、エントリーレベルに最高出力400psを発揮する3.0リットルV型6気筒エンジン搭載の「AMG SL43」を、上位モデルには最高出力440psを発揮する3.0リットル直列6気筒ターボエンジン搭載の「AMG SL53」および「AMG SL53e」をラインアップ。駆動方式は全輪駆動の4MATIC+システムを採用。

さらに最高出力515psを発揮する4.0リットルV型8気筒エンジン搭載の「AMG SL63」、最高出力604psを発揮するV8ツインターボ搭載の「AMG SL63S」、そして頂点には最高出力800psを発揮する4.0リットルV型8気筒+電気モーターを搭載する「AMG SL73e」が予想されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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