バイクを空から吊すように安定!カワサキの1000cc冒険マシン「ヴェルシス1000SE」に2021年モデル

■道を選ばない長距離ツアラーに新技術を採用

バイクといえば、旅や冒険を楽しめるのも大きな魅力のひとつ。特に、最近人気のアドバンチャーバイクというジャンルは、オフロードでの走破性とオンロードでの快適性を両立し、道を選ばない長距離ツアラーとして大きな人気を得ています。

そんな冒険系バイクの1台、カワサキの「ヴェルシス1000SE」に2021年モデルが登場。「バイクを空から吊った」ように車体を安定させるという最新技術「スカイフックテクノロジー」の採用などで、さらに走りを磨いた最新型が7月16日より発売されます。

●長距離ツーリングでの高い快適性

ヴェルシス1000SEは、2012年に登場した初代モデル以来、オン・オフ両方で走りが楽しめる大型ツアラーモデルとして国内外で根強い人気を誇っています。

カワサキ1000cc冒険バイクのヴェルシス1000SEに2021年モデル
ヴェルシス1000SEのフロントビュー

現行モデルは2019年に登場、SEはヴェルシス1000シリーズの最上級モデルで、国内では現在このSEのみが販売されています。

エンジンには、大型スポーツネイキッドの「Z1000」と同じ1000cc・直列4気筒を搭載。最高出力はZ1000の141psからあえてダウンさせた120psで、扱いやすさと優れたレスポンス、高いフレキシビリティを発揮します。

カワサキ1000cc冒険バイクのヴェルシス1000SEに2021年モデル
優れたレスポンスを誇る水冷4ストローク並列4気筒エンジン

また、走行風からライダーを守り、疲労軽減などに貢献する大型スクリーンや、クイックでスポーティーなハンドリングを可能にする17インチホイール、高輝度LEDヘッドライト、グリップヒーターなどを装備し、長距離ツーリングでの高い快適性も実現します。

電子制御ライダーサポート技術も満載で、ボッシュ社製「IMU(慣性計測装置)」、コーナリング中のエンジンやシャーシ各部の状態をリアルタイムでモニタリングし、パワーやブレーキ効力を最適な状態にコントロールする「KCMF(カワサキコーナリングマネジメントファンクション)」も搭載。

ほかにも、滑りやすい路面などさまざまな状況において安定した車体の挙動維持をサポートする「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」、スロットルを操作しなくても自動で設定スピードを維持する「エレクトロニッククルーズコントロール」など、数々の最新テクノロジーが搭載されています。

●路面の凹凸に応じ減衰力を自動調整

さらに、最新モデルでは荒れた路面でも不安なくコーナリングを行えるロングストローク電子制御サスペンションに搭載された、「KECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)」がアップデートされています。

KECSは、ソロライディングからタンデムライド+荷物フル積載など、状況に合わせて車体の挙動変化を最小限に抑え、スマートフォンからでも簡単にセッティング変更を可能とする機能です。

カワサキ1000cc冒険バイクのヴェルシス1000SEに2021年モデル
スカイフックEERAテクノロジー

それに加え、新型ではサスペンションメーカーのショーワが開発した新技術「スカイフックEERAテクノロジー」を採用。これは、まるで空からバイクを吊ったかのように、バネ(スプリング)上の車体を安定させるという考え方から生まれた機能です。路面の凹凸に応じてショックアブソーバー内の減衰力を自動で調整することで、路面からの衝撃などを最小限にし、車体の走行安定性を向上させます。

カワサキ1000cc冒険バイクのヴェルシス1000SEに2021年モデル
アクセサリーのパニアケース・トップケースは高い積載性を誇る

ほかにも、2021年モデルでは、新しいカラーやグラフィックを採用。新車購入後の1ヵ月目点検に加え、3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられる「カワサキケア」の対象モデルにもなっています。

価格(税込)は199万1000円、取り扱いは全国の「カワサキ プラザ」店です。

(文:平塚直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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