通信機能付きドライブレコーダーを活用した安心・安全なサポートが受けられる自動車保険の安全運転支援サービス「Driving!」がリニューアル

■損害保険ジャパンがサービスを提供。端末はパナソニック、パナソニック システムソリューションズ ジャパンと共同開発

ドライブレコーダー(ドラレコ)を活用した自動車保険(任意)が特約を含めて増えています。迅速な事故対応サービスやドラレコ(端末)を貸し出すサービスなどもあり、ユーザーの安心、安全を高める保険として注目を集めています。

損保ジャパンは、パナソニック、パナソニック システムソリューションズ ジャパンの2社と共同開発した端末をリニューアルし、2021年9月から通信機能付きドライブレコーダーを活用した安全運転支援サービス「Driving!(ドライビング!)」を提供します。

損保ジャパン ドライビング!
損保ジャパンによる通信型ドライブレコーダーを活用したサービス

「Driving!」は、「ドライブレコーダーによる事故発生時の通知等に関する特約」が付帯する自動車保険契約に提供される損保ジャパンのサービス。

あおり運転や重大事故などの社会問題化により、カー用品市場で堅調に推移しているドラレコ。損保ジャパンでは、2018年に個人向け安全運転支援サービス「Driving!」の提供を開始しています。

サービス提供開始前後を比較すると、事故削減の効果があることも分かっているそうで、高齢ドライバーによる事故の増加やあおり運転などの社会課題の解決に加えて、ドライブレコーダーの映像を保険会社の事故対応に活用することで、事故解決における契約者の満足感の向上、事故解決の迅速化にも寄与しているそう。

パナソニック
損保ジャパンとパナソニックによる共同開発の端末もリニューアルされた

今回、損保ジャパンとパナソニックの共同開発による「Driving!」のリニューアルは、端末本体に音声通話機能、Wi-Fi通信機能を備えた新しいサービスになります。

万が一の際には、端末本体から直接損保ジャパンのオペレーターにつながり、必要に応じて「ALSOKかけつけ安心サービス」が手配されるなど最適かつ迅速なサポートを提供。

また、日常の運転時には前方衝突警告などの4つの安全運転サポート機能を備え、運転後には充実したセルフメンテナンス機能で契約者のさらなる安心、安全を提供するとしています。

リニューアルされた端末は、フルハイビジョンの映像で夜間や雨天時であっても信号の色やナンバープレートなどの証拠を高精細に記録。日本の準天頂衛星システム「みちびき」に対応したL1S信号が受信可能な端末が採用されています。

また、大容量のバッテリーが搭載されたことで、事故などによる電源喪失時であっても端末の動作はもちろん、通話機能を使った緊急連絡も可能。さらに、前方カメラと同様、フルハイビジョンを備えたリヤカメラをオプションで購入することもでき、あおり運転や後方からの事故を記録することが可能にます。

加えて、新たな安全運転支援サービスも開始されます。端末機能のさらなる活用、事故発生時における「つながる安心」の向上のため、端末とWi-Fiでつながる専用スマホアプリが無料で提供され、従来の端末にはなかった機能を用意。運転記録、動画、事故対応、駐車位置サービスなどが専用スマホアプリで無料で享受できます。

ほかにも、「もしもの時の事故対応サポート」として、端末が強い衝撃を検知、または手動で緊急ボタンを押下した際に、事前に登録した家族、保険代理店に自動で通知されるほか、端末の音声通話機能を通じてオペレーターと直接通話ができます。

パナソニック
新たな安全運転支援サービスをスタート

また、オペレーターを通じて全国2,400ヵ所で待機するALSOKのガードマンを24時間いつでも事故現場へかけつけ手配することや、契約者との通話内容と位置情報にもとづき、日本緊急通報サービス「HELPNET」と連携し、消防・警察へ連絡、救急車両などの出動を要請することも可能。

「運転中のサポート機能」として、撮影された映像を解析し、危険を未然に回避または軽減するために、前方衝突、車線逸脱、前方車両発進、逆走を検知した際に、画面表示と警告音で注意喚起し、運転操作ミスなどの防止をサポート。

ユニークなサービスもあります。安全運転をデータで見える化できる点で、運転の振り返りや運転能力の維持、向上を図ることができる運転診断レポートを用意。専用スマホアプリやドライバーズページ(ウェブサイト)で確認できます。

運転スコアの推移やヒヤリハットなどを確認することで、これまで意識してこなかった自分の運転の特徴を知り、要注意ポイントを把握できます。さらに運転特性スコアが80点以上である場合は、翌年度の自動車保険料が5%割引きになる走行特性割引が適用されるご褒美もあります。

気になる特約保険料は、月々850円(保険期間1年の場合の保険料。一括払の場合、年間9,720円。団体扱・集団扱の場合などは保険料が異なります。また、月々の特約保険料は、分割割増5%が適用される契約の場合になります)。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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