■富岡製糸場が世界遺産に登録
1933(昭和8)年6月21日、国産初の電気冷蔵庫が東芝から発売されました。価格は720円。500円で家が建つ時代ですから、いかに贅沢品であったかが分かります。お金持ちとか、高級レストランなどに限られていましたが、徐々に値段が下がり、1950年代には洗濯機、掃除機とともに「三種の神器」のひとつとなりました。
また2014(平成26)年のこの日、群馬県の富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産に登録されました。1872(明治5)年に建設された木筋とレンガによる近代的な工場は、良質な生糸の大量生産に成功。当時、生糸は日本における一番の輸出品だったので、政府直営の富岡製糸場を建設したのでした。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2001(平成13)年の6月21日、ホンダが5ドアの新型コンパクトカー「フィット」を発表、発売は翌日から始まりました。フィットは、販売が低調であった「ロゴ」の後継モデルですが、実質的にはすべてを新設計した新しいモデルです。
フィットは、安全性能や環境性能、走行性能、燃費、スタイルなどのユーザーの要求に1台で最大限応える「パーソナルMAX」の具現化を目指して開発されました。最大の特長は、燃料タンクを前席下の車両中央に配置した画期的なレイアウトによって、コンパクトカーながら広い室内空間を実現していることです。パワートレインは、新開発のデュアル点火(1気筒に点火プラグを2本装着)システムを採用した1.3L「i-DSI」エンジンとCVTの組み合わせ。優れた走行性能とクラストップの燃費23km/L(10-15モード)を達成しました。
2001年の販売は、半年足らずで10万台超えを記録、翌2002年は25万790台と絶好調、2年目でホンダとして初の登録車首位の座を獲得しました。その後もハイブリッドを追加するなどして人気を集め、長くコンパクトカーのリーダーに君臨しました。
しかし、ライバル車であるトヨタ「ヴィッツ」の進化に加えて、2010年以降は「アクア」や日産「ノート(e-POWER)」などの人気モデルが出現、コンパクトカー市場がヒートアップしています。最近では、2021年2月のほぼ同時期に「4代目フィット」と「ヤリス(4代目ヴィッツ)」が販売され、真っ向勝負となりました。最新の販売状況では、ヤリスに押され気味ですが、フィットの巻き返しがあるのか、興味深いところです。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)