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■7人乗り3列シートの高級SUV
モデルの藤田ニコルさんが、自身のYouTubeチャンネル「藤田ニコル」でメルセデス・ベンツの高級SUV「GLB」を購入したことを公開し、話題を呼んでいます。
動画では、都内にあるメルセデス・ベンツのディーラーを訪れ、オプションも含め総額で約700万円で契約するまでの模様を放映していて、164万回以上の再生回数となっています。
そんなニコルさんが購入したGLBとは、どんなクルマなのでしょうか? ちょっと紹介してみましょう。
●ディーゼル車の4輪駆動モデル
メルセデス・ベンツ GLBは2019年に発表され、日本では2020年から導入されている3列シート7人乗りのSUVモデルです。
メルセデス・ベンツのコンパクトカー「Aクラス」(欧州ではCセグメントに属する)と共通のプラットフォームを採用したボディは、全長4634〜4646mm×全幅1834〜1850mm×全高1706mm。
国産車で3列シート7人乗りのSUVといえば、マツダの「CX-8」がありますが、こちらは全長4900mm×全幅1840mm×全高1730mmですから、GLBの方が全体的にコンパクトな車体となっています。
パワートレインには1.4L・直列4気筒、2.0L・直列4気筒ターボ、2.0L・直列4気筒ディーゼルターボを設定。ニコルさんが選んだ「GLB 200 d 4MATIC」は、2021年4月に国内に追加導入されることが発表され、6月より販売されているディーゼル車の4輪駆動タイプです。
搭載する「OM654q」型エンジンは、最高出力150ps・最大トルク320N・m(32.6kgf-m)を発揮。可変タービンジオメトリーを採用したターボチャージャーの搭載により、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を実現します。
GLB 200 d 4MATICでは、独自の4輪駆動システム「4MATIC(マチック)」を採用。4つの走行モードから選べるダイナミックセレクトのスイッチを操作することで、前後輪へのトルク配分比を路面状況に応じて変化させることが可能です。
走行モードには、バランスがよい標準仕様の「コンフォート」、燃費向上を優先する「ECO」、スポーティな走りを実現する「スポーツ」のほかに、悪路での高い走破性を可能とする「オフロード」も用意。
どのモードにおいても、路面状況に応じ連続的にトルク配分比を変化させることで、常に最適な駆動力の伝達を可能としており、オンロードでの安定性や効率性、オフロードでの走破性を高次元で両立しています。
●最高級モデルと同様の先進安全装備
GLBは先進の安全装備も充実しています。メルセデス・ベンツの最高級モデル「Sクラス」と同様のシステム「インテリジェントドライブ」を採用します。
歩行者や車両の飛び出しを検知した場合や先行車両や障害物を回避できない場合の自動緊急ブレーキによる被害軽減機能、車線維持機能、斜め後ろの死角の車両との衝突回避を支援する機能などが備わっています。
また、前走車への追従走行でドライバーの疲労を軽減する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」と「アクティブステアリングアシスト」も採用します。
最近の国産車にも多く採用されているACC(アダプティブ・クルーズコントロール)の一種ですが、GLBではシステムの作動速度範囲は0〜約200km/hと幅広いため、高速道路だけでなく市街地などの渋滞路にも対応。
ステアリングに手を添えているだけで自動でスピードを調整し、前走車との最適な距離を維持しながら、車線もキープしてくれます。
また、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックでは、オプションのナビゲーションパッケージを選ぶと、システム起動時に高速道路上で渋滞などでクルマが自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減します。
●「ハイ、メルセデス」と呼ぶだけで簡単操作
さらに、革新のインフォテインメントシステム、「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」も用意(オプション)。「ハイ、メルセデス」とクルマに話しかけるだけでシステムが起動し、「少し暑い」「カフェに行きたい」など、普段の会話のように話しかけるだけで、車両設定やインフォテインメント機能が簡単に操作できます。
さらに、センターディスプレイのタッチスクリーンとセンターコンソールのタッチパッドでは、指先でセレクト、スワイプ、拡大などが可能。インフォテインメントのすべての機能が、スマートフォンのように素早く簡単に操作できるのも魅力です。
GLBの価格(税込)は518万円〜704万円。なお、ニコルさんが購入した200 d 4MATICは車体価格は553万円ですが、内装のLEDライトや本革シートの色を選べたり、19インチホイールなどが選択できるフルオプション装着で約700万円というお値段になったようです。
(文:平塚 直樹)