ジャガー&ランドローバーがタタ傘下に。若者の心を掴んだマツダ5代目ファミリア登場!【今日は何の日?6月2日】

■米国の探査機「サーベイヤー」が月の軟着陸に成功

サーベイヤー1号 (C)Creative Commons
サーベイヤー1号 (C)Creative Commons

1966(昭和41)年6月2日、米国の無人探査機「サーベイヤー」が月の軟着陸に成功。この成功が、後に人類が月に立つ「アポロ計画」の基盤となったのです。ちなみに月の直径は地球の1/4、地球を1cmの球とすると、月は30cm離れたところを回る2.4mmの粒だそうです。イメージが湧いたでしょうか。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

ジャガー&ランドローバー
ジャガー&ランドローバー

2008(平成20)年6月2日、インドのタタグループが「ジャガー」と「ランドローバー」を買収しました。ジャガーとランドローバーは英国の歴史ある高級ブランドですが、幾度となく経営難に陥り、次々と親会社が替わりました。1989年に両社ともフォードの傘下に収まりましたが、フォードが経営不振になったため、タタグループへ売却することになったのです。

また1980(昭和55)年のこの日、東洋工業(現、マツダ)から5代目「ファミリア」が発売されました。当時東洋工業は、オイルショックにより大きな打撃を受け経営状況は逼迫していました。復活の起爆剤となったのが、5代目ファミリアの大ヒットでした。

1980年発売5代目ファミリア
1980年発売5代目ファミリア
1984年発売ファミリアターボ
1984年発売ファミリアターボ

初代は、1963年のファミリアバンと翌1964年のファミリアセダンで、マツダにとっては待望の小型乗用車でした。その後進化を続け17年後の1980年に登場したのが、マツダ初の横置きエンジンの5代目FFファミリアです。

1964年発売の初代ファミリアセダン
1964年発売の初代ファミリアセダン

直線基調のエッジの効いたフォルムとスポーティな走り、快適な室内空間が特長でした。搭載エンジンは、新開発の排気量1.3Lと1.5Lの直4OHCエンジンの2機種。FFハッチバックの火付け役となったファミリアは、マツダにとって起死回生の大ヒットとなり、特に電動サンルーフが標準装備の赤いボディカラーのファミリアXGは、「真っ赤なXG」と呼ばれて若者の間で爆発的なヒットになりました。月間発売台数は、カローラとサニーを抑えて首位に立ち、発売18ヶ月で生産累計50万台、27ヶ月で100万台を達成。マツダの国内販売台数として過去最高を記録しました。

また赤いファミリアを筆頭に、サーフボードをルーフキャリアに載せたスタイルが大流行して、「陸(おか)サーファー」という言葉が生まれ、若者文化を象徴する社会現象になりました。陸サーファーとは、“サーファーのような恰好をしているが、実際にはサーフィンをしない人”を指します。当時は「サーファーはカッコよくてモテる」という認識があり、要は女性にモテたいために現れたミーハーのサーファーもどきです。

当時は、クルマの登場が社会現象や新しい文化を創り出すような時代でした。最近は、クルマがそんなインパクトを与えるような存在でなくなりました、寂しい限りですね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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