今日は国際親善デー。動力性能も高めた3代目プリウス登場!【今日は何の日?5月18日】

■世界ナンバーワンの燃費となった3代目プリウス

5月18日は、「国際親善デー」です。1899(明治32)年のこの日、日本を含む26ヶ国が参加して第1回平和会議が開催されたことに由来します。しかし、その後も世界各地で戦争が起こり、現在もテロや紛争が勃発していることを考えると、今日この日を迎えても何か虚しさを感じてしまいます。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2009年(平成21)年5月18日、トヨタから3代目「プリウス」が発売されました。

1997年にデビューした初代プリウスは、量産初のハイブリッドモデルとして大きな注目を集めました。

2009年発売の3代目プリウス
2009年発売の3代目プリウス

「THS(トヨタ・ハイブリッドシステム)」によって同クラスのガソリン車を圧倒的する燃費28.8km/L(10-15モード)を実現。2003年の2代目は、モーター出力を向上させた「THS II」で課題であったパワー不足を解消し、さらに燃費を35.5L/kmまで引き上げました。完成度を高めて世界中にプリウスの名前を轟かせたのは、2代目でした。

1997年発売の初代プリウス
1997年発売の初代プリウス

そして2009年に3代目プリウスが登場しました。THS IIは、モーター出力とともにエンジンを1.5Lから1.8Lに拡大して、ハイブリッドシステムの最高出力を110PSから136PSへと向上して2.4Lクラスの性能を実現。THS IIの改良に加えて、先進の空力設計によって世界トップクラスのCd値0.25、電動ウォーターポンプや排熱回収器の採用によって、燃費は世界NO.1の38.0km/Lを達成しました。またオプションですが、ルーフに搭載したソーラーパネルによる発電システムは、大きな注目を集めました。

2003年発売の2代目プリウス
2003年発売の2代目プリウス

あっと驚いたのは、これだけの先進技術を採用しながら車両価格が先代より30万円近く安い205万円(低グレード)に設定されたことでした。ハイブリッドは高いという声を一蹴、3代目プリウスも2代目に続いて爆発的なヒットを記録しました。2006年から2008年にかけてガソリン価格が一時最高で180円/Lぐらいまで高騰し、世界的にエコ意識が高まったことも強い追い風になったのかもしれませんね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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