■115年前に英国でロールスロイスが創業
3月15日は、「靴の記念日」です。1870(明治3)年のこの日、西村勝三が東京築地に日本初の西洋靴の工場「伊勢勝造靴場」を創業しました。文明開化で靴を履こうにも輸入品は日本人には大きすぎたため、日本人の足に合った靴を作るために始めたのでした。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
この日、偶然にも最高級自動車メーカー「ロールスロイス社」と日本の「スズキ自動車」が創業しました。
ロールスロイスは、1906(明治39)年にチャールズ・スチュアート・ロールスとフレデリック・ヘンリー・ロイスが創業しました。当初から高級車を製造して大成功を収めるも、1971年に経営不振のため破産。長い紆余曲折の末BMW傘下に収まりましたが、誰もが知る最高級車の座に今でも君臨しています。
一方のスズキは、1920(大正9)年に静岡県浜松市で創業した「鈴木式織機株式会社」を起源とします。織機製造メーカーに始まり、二輪車、四輪車へと進出し、現在の軽自動車の最大手メーカーへと成長しました。軽自動車ながら、先進的で個性的な技術に取り組んでいるメーカーという印象が強いですね。
そして2013年のこの日、スズキは「パレット」の後継車となるスーパーハイトワゴン「スペーシア」を発売しました。ちょうどその頃、ダイハツとスズキの燃費競争を発端に軽自動車では激しい燃費競争が勃発していました。
スペーシアもスーパーハイトの特長を生かした広い車内空間と、低燃費がセールスポイントでした。その核となったのは、90kgも車重を軽くした軽量化技術と、「スズキグリーンテクノロジー」という独自の低燃費技術です。新たに開発した軽量コンパクトな低燃費エンジンと回生ブレーキを活用した「エネチャージ」、車速が13km/h以下で走行中にエンジンが停止する「コーストストップ機能付きアイドルストップ」などが採用されました。これらの技術によって、ライバル車のダイハツ「タント」、ホンダの「N-BOX」を凌ぐ低燃費が実現されました。
ハイトワゴンよりさらに背の高いスーパーハイトワゴンは、現在も圧倒的な人気を得て、スペーシアはN-BOXとタントと熾烈なシェア争いを展開しています。従来のセカンドカーとしての軽自動車ではなく、スーパーハイトワゴンは若いファミリー層のファーストカーとして市民権を得たことが人気の秘密であり、大きな強みですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)