■血液銀行開業記念日。環境性能とスポーツ性能の両立を狙ったCR-Z
1951(昭和26)年のこの日、日本初の血液銀行「日本ブラッドバンク(後のミドリ十字)」が設立されました。血液銀行は、献血などによって集められた血液を保管して、輸血など必要なとき供給する機関。翌年には、日本赤十字社も血液銀行を設立しました。
また1896年には、フランスの物理学者ベクレルが放射線を発見しました。ウラン鉱を黒い厚紙に包んで乾板の上に置いたところ、数日後に感光する現象が起こりました。これが初めての放射能発見で、放射能の単位であるベクレルは彼の名にちなんでいます。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2010(平成22)年2月26日 、ホンダからハイブリッドスポーツ「CR-Z」が発売されました。
ハイブリッドと言えば、燃費が良い環境性能に優れたクルマというイメージですが、CR-Zは環境性能とスポーツ性能の両立を目指しました。その中核となるハイブリッドシステムは、インサイトと同じ「IMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)」。エンジンとトランスミッションの間に挟み込んだモーターで、エンジンの出力をアシストする「マイルドハイブリッド」です。エンジンは、1.5Lのi-VTECエンジン、トランスミッションは6速MTとCVTが用意されました。また燃費と走りの両方をアピールするため、3つの運転モード「ノーマル」、「スポーツ」、「エコ」を設定し、ハイブリッドを燃費のために使うのか、走りのために使うのかを自由に選択できることも大きな特長です。
ただし、モーターとバッテリの容量が小さいため、またハイブリッドシステムによる重量増しの影響もあり、加速時のアシスト力が十分でなく燃費についても同様、有難味は十分ではありませんでした。その結果、本格的なスポーツカーを望んだユーザーにとっては、中途半端と受け取られ販売は伸びず、2016年には生産終了を迎えました。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」、マイルドハイブリッドに大きな効果を期待するのは無理があるということではないでしょうか。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)