■V12エンジンに対応するために膨らんだ長いボンネット、市販型に近いプロトタイプ
フェラーリは、現在ブランド初のクロスオーバーSUVを開発していますが、その市販型に近づいた初のプロトタイプをカメラが捉えました。
「サラブレッド」「純血」を意味する社内コードネーム、「プロサングエ」と呼ばれる新型モデルは、これまで「GT4ルッソ」のテストミュールをまとっていましたが、最新プロトタイプではマセラティのワゴンを彷彿させるテストミュールでフェラーリの秘密テスト施設に出現しました。
これまでとの最大の変更点は、V型12気筒エンジンに対応するために膨らんだ長いボンネット、ホイールアーチやグリル、そしてエアインテークの拡大、SUVとしてはローダウンされた最低地上高です。
ただし、あくまでもテストミュールのため、レヴァンテを模した垂直スラットなどはダミーであり、市販型ではフロントマスクを始め、コンポーネントのほとんどを刷新、リフトアップされる予想されます。
また、今回レヴァンテ風ボディが採用されているからといって、プロサングエがマセラティと同じプラットフォームを使用する可能性は低いと見られます。なぜなら、フェラーリはSUVセグメントへ完全に新しいアーキテクチャや革新的サスペンションの採用、ハイブリッドの可用性、可変の最低地上高などを発表しているからです。
予想されるパワートレインは、最高出力610psから650psを発揮する3.9リットルV型8気筒、トップレンジにはV型12気筒エンジンをラインアップするほか、PHEVなど電動化されることもありそうです。
実質「GTC4ルッソ」後継モデルとなるプロサングエのワールドプレミアは、最速で2021年内と予想されます。
(APOLLO)