GRスープラはD1で勝てないのか!? S15シルビアの強さが目立った2020シーズン【D1GP 2020】

■フル参戦2シーズンを終えて単走2勝、追走1勝にとどまる

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お台場でワールドプレミアとなったGR SUPRAのD1マシン
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お台場で初走行した川畑選手のGR SUPRA

2019年、モータースポーツファンはもとより、多くのクルマファンの期待に応える形で17年ぶりに復活したTOYOTA SUPRA。この年には5月の一般販売開始に先駆けて、2台のGR SUPRAがお台場で行われたキックオフイベント”D1GP ALL STAR SHOOT-OUT”に登場し、観客をはじめ世界中から注目を集めました。

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第6戦エビスで単走優勝した松山北斗選手
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開幕戦雨の奥伊吹で優勝した川畑真人選手
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第2戦エビスで準優勝した斎藤太吾選手

それからD1グランプリも2シーズン、全15大会が行われました。

2019シーズンは試行錯誤しながらマシン開発を行い、最終戦オートポリスでは斎藤太吾選手がGR SUPRAとして初の単走優勝を果たします。

そして満を持して参戦した2020シーズン、3台のGR SUPRAがフルシーズンエントリーしましたが、終わってみると単走では、今シーズン斎藤選手率いるFAT FIVE RACINGからGR SUPRAでD1GPに復帰した松山北斗選手が第6戦エビスで優勝。追走ではGR SUPRAで参戦2年目となった川畑真人選手が雨の開幕戦奥伊吹で優勝し、続く第2戦エビスでも斎藤選手が決勝に進出しますが、今シーズンシリーズチャンピオンを獲得した小橋選手のS15シルビアに敗れ、準優勝に留まります。

そして2020シーズンを終えてみると、川畑選手がGR SUPRA勢では最上位となる6位、単走に至っては松山選手が8位、斎藤選手、川畑選手が10位までに並ぶなど、なかなか良い成績を残すことができませんでした。

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最終筑波ラウンドに参戦したEVA号
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川畑選手のGR SUPRA

参戦台数やマシンの開発・熟成期間の違いなどはありますが、今シーズン、単走・追走ともにS15(RPS13 180SX含む)が8戦中7勝を挙げていること、そして2016シーズンに斎藤選手がJZX100チェイサーでシリーズチャンピオンを獲得して以来、S15系が4シーズン連続でチャンピオンを獲得していることなどを鑑みると、D1グランプリに代表されるドリフト競技においては、スープラのようなピュア・スポーツカーよりも、シルビア・180SXのようなライトウェイト・スポーツのほうがボディサイズ的にマッチしているのでしょうか?

現に今シーズン上位入賞を果たした選手たちからは、シーズン終了後の会見でも2021シーズンに向けてはマシン自体は変えずにマシンのポテンシャルを上げるアップデートをする方向だという発言がありました。

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GT-R同士による大迫力のバトル

ホイールベースやトレッド、今や定番となった2JZ改+ターボという大パワーエンジンでのパワーウェイトレシオに対して、タイヤウォーズによって年々進化し、グリップレベルの上がっているタイヤ性能とのバランスや最適なセッティングを見つけるには、走り込むことで得られるデータが必要不可欠ですが、何よりも観ているファンの方々からすれば、R35 GT-RやJZX100のような重量級のマシンでシリーズチャンピオン獲得経験もある川畑選手や斎藤選手をもってしても、なかなか結果を出すことができないという事が、やはり一番気になるのではないでしょうか?

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ポン選手の86
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GR Yarisのドリフトマシン

S15系をはじめ、AE86 レビン/トレノやFC3S RX-7などの絶版人気車種が現役で走り、そこに現行販売車種が積極的に参戦し、パーツを含めたマシン開発を進めつつ、新旧車種が入り乱れてのバトルが楽しめるのも、D1グランプリならではの醍醐味の一つですよね。

その意味では2020シーズン、新型コロナウイルス感染症による渡航制限の影響で参戦が叶わなかったポン選手の駆る86(ZN6)や、今回最終戦の行われた筑波サーキットに持ち込まれていた斎藤選手のGR Yarisのようなコンパクトスポーツにも、もっと積極的に参戦してもらいたいところですし、何よりもやはり迫力満点のGR SUPRA同士の激しいバトルが2021シーズンは何度も観られることを期待しましょう!

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GR SUPRAのジャンプドリフト
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斎藤選手の迫力あるドリフト
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松山北斗選手のGR SUPRA

(H@ty)

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