■ユーザー好みのカスタム化が人気だった若者向けbB
今年は珍しく昨日2月2日が節分でしたが、例年は本日2月3日が節分です。そして1966(昭和41)年2月3日は、旧ソ連の無人探査機「ルナ9号」が世界初の月面軟着陸に成功しました。その3年後の1969年7月には、米国の有人宇宙船「アポロ11号」が月面に着陸。人類史上初めて月面に降り立って歩くアームストロング船長の映像を見て、感動したものです。あのシーンが捏造だという噂も出ましたが、夢は壊さないでほしいですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2000年2月3日、トヨタからコンパクトハイトワゴンの「bB」が発売されました。
bBの名前は、未知の可能性を秘めた「ブラック(b)・ボックス(B)」に由来します。2000年当時は、1993年に発売されたスズキの軽「ワゴンR」が火付け役となり、背の高いハイトワゴンが市場を席巻していました。このブームは、コンパクトカーにも波及しました。
bBは、ボクシー(ボックス型)でシンプルなデザインと広い室内空間、運転のしやすさから、若者だけでなくヤングファミリー層にも人気となりました。またユニークなのは、最初からユーザーがカスタマイズすることを前提としているクルマだったことです。デビュー当初から純正のみならずカスタムメーカーのカスタムパーツが充実していたので、目論見通りカスタマイズを楽しむユーザーに大いにウケました。
そして、2005年にはモデルチェンジして2代目が登場。初代に対して、よりワイルドで派手な外見に変わり、当初は人気があったものの、本来のハイトワゴンらしさが失せてしまったためか、徐々に販売は低迷し始めました。
bBのような四角いボディのハイトワゴンとしては、1998年に日産から発売された「キューブ」があります。大ヒットしたキューブの後を追う形でbBはデビューしましたが、コンセプトは全く異なっていました。キューブの女性的で柔らかい「キュート」な雰囲気に対して、bBは男性的でワイルドな「ちょいワル」風が持ち味でした。
現在コンパクトカーとしては、ハッチバックが売れ筋です。コンパクトハイトワゴンとしてbBの後継車の「ルーミー」が人気ですが、このクラスのハイトワゴンは大人気の軽スーパーハイトワゴンに圧倒されて厳しいですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)