■jeep leberatio【静岡工科自動車大学校】
静岡県静岡市葵区に学び舎を構える静岡工科自動車大学校は、東京オートサロン2021で17回目の出展という、自動車学校系の老舗?でもあります。
とにかく毎年、東京オートサロンに参加する学校系の方々の作品は、その発想が面白い!というか奇抜!というか、プロでは作らない、発想もしないような…なんじゃコリャ!?なものが多いのです。
その自由な発想には「若いって素晴らしい!」と毎年感心してしまいます。
●学生さんの自由な発想から生まれた、地を這うペッタンコ・ジープ
そんなヘンテコリン(褒めてます!)の中でも歴代トップクラスと言えるだろうこの1台。
パッと見はベース車が何なのかすぐに答えは見つかりませんが、なんと懐かしの三菱ジープ! 昭和48年式のガソリン車です。「車両はヤフオクで探し、製作費用込みコミで100万円の予算です(実は陸送代で30万円ほどオーバーした[汗])」。
コンセプトは「これ以上ない低さに挑戦!」だって。
4WD改2WDで、コクピットにはカート用のちっこいシート。目に入るメーター類は、三菱ジープのものをそのまま流用。オルガン式のペダル類はレース用(亀付き?)を奢っています。
ひとり乗り仕様の助手席位置に置かれるのは、エアサス用タンク。『TOP SECRET』なカバーの中身はガソリンタンクで、いかにも…な感じを隠したかったそうです。
フロントアスクルはフロントガラス部分より前に出したかったことから、切った貼ったの自作、リーフスプリングも切るわ捨てるわ!…自由です。
3年生の課程となるボディコース19名の学生さんが製作した、このjeep leberatio。
動くけど走ることは考えず(!)、様々な改造実習に至る工程には、学生さんの重要な教材としてこの姿に生まれ変わり、三菱ジープも余生は大満足なのではないでしょうか!
そうそう、静岡工科自動車大学校のWebサイトには、このjeep leberatioの製作工程日記も掲載されているのでチェックしてみてください。
(文・画像:永光 やすの)
●静岡工科自動車大学校 jeep leberatio(コンセプトカー部門)
・ベース車両:三菱 ジープ(J52)
・年式:昭和48年式
・エンジン:2300cc(ガソリン)KE47型2.3L直4(95ps/17.5kgm)
・主な使用パーツ:ワンオフエアサスキット
・ホイール:F 6J-16+40/R 8J-16+40
・タイヤ:マッドスター F 175/60R16/R 225/70R16
【関連リンク】
静岡工科自動車大学校
https://www.kohka.jp/
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