Webでも映える(ばえる)ことを目指したダイハツ「タフト クロスフィールドVer.」【バーチャルオートサロン2021】

■ボディカラーはベース車にもある「レモンスカッシュクリスタルメタリック」

「バーチャルオートサロン 2021」「ダイハツ カスタマイズカー特設サイト」で披露されているダイハツのコンセプトカー。公開に先駆けてプレスに4台披露されています。

ダイハツ タフト
フロントのグリルガードなどはオリジナル

軽クロスオーバーのタフトをベースにしたオフロード志向の「タフト クロスフィールドVer.」は、軽クロカンモデルらしい存在感があり、こうしたコンセプトで市販化されれば、スズキ・ジムニー以外の選択肢にもなりそうです。

ダイハツ デザイン部 第1デザイン室の米山知良氏によると、残念ながらコンセプトカーの域は出ず、現実的ではないそう。

「タフト クロスフィールドVer.」は、タフトが従来もつ非日常的な楽しみを提供するキャラクターをベースに、本来装着できない大きなタイヤを履き、より「映える(ばえる)」コンセプトカーに仕立てたそうです。

タフト クロスフィールドVer.
「タフト クロスフィールドVer.」のリヤビュー。テールランプにもガードが備わる

開発をスタートした時点でコロナ禍ということもあり、リアルなショーが中止になることも見据えてWebなどでの発信でも目立つことを意識したとのこと。あえて極端な造形のパーツを作り、よりワイドに、強く見えるデザインにしたそうです。

米山知良氏は、本格クロカンのスズキ・ジムニーとは異なり、クロカン風を極めたのが「タフト クロスフィールドVer.」としています。

岩山やオフロードコースに分け入るのではなく、少しラフロードコースに足を踏み入れて、自分だけの景色を見つけてみるとか、日常を少し非日常したというイメージ。また、タフトといえば、初代のクロカン系も思い浮かびますが、今回とくに意識してオマージュしたわけではなく、少しクロカン要素を入れたという共通項があるくらいだそうです。

ダイハツ タフト クロスフィールドVer.
レイズ製アルミホイール、175/80R16サイズのジオランダーM/T G003を履く

ボディカラーは、元々あるイエローの「レモンスカッシュクリスタルメタリック」を採用。タフトは、アースカラー系をイメージカラー(訴求カラー)としているため、こうした元気なイメージのボディカラーもあると伝えたかったそうです。

一方のインテリアはあえていじらず、アクセントカラーをオレンジからイエロー(メーターなど)に変えられています。

同コンセプトカーが市販化される可能性は低そうですが、登場すれば注目度の高いクロカン系モデルになりそうです。

タフト クロスフィールドVer.
インテリアはノーマルだが、アクセントカラーがオレンジからイエローに変わっている

(文・写真:塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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