■電話が自動ダイヤル式に。車高の低いスタイリッシュなミニバンが売りだったウィッシュ
1926年の1月20日、日本初のダイヤル式自動電話制が始まりました。それまでは、電話をかけるときには、まず電話局の交換手にかけて、口頭で相手の電話番号を告げて、交換手が接続してくれる方法でした。面倒くさそうですが、そもそも電話を持っている人が、ほんの一握りのお金持ちだけだったので成立していたのでしょう。
また、本日は米国大統領の就任式です。バタバタでしたが、正式にバイデン大統領が誕生します。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2003年1月20日、トヨタのミニバン「ウィッシュ」が発売されました。
バブルが崩壊した1990年代は、セダンの人気が低迷して空前のRVブームとミニバンブームが起こりました。ミニバンブームに火をつけたのは、1994年デビューのホンダ「オデッセイ」でした。従来のワンボックススタイルとは異なり、低床フロアで低い車高、乗用車のようなスタイリッシュなフォルムで、走りと室内空間を両立した画期的なミニバンでした。オデッセイの大ヒットを受けて、各社から様々なミニバンが登場してミニバン市場が一気に活気付いたのでした。
トヨタは、オデッセイに対抗するため1990年の「エスティマ」のモデルチェンジに始まり、1996年の「イプサム」、1998年の「ガイア」と次々にキャラクターの異なるミニバンを発売し、それぞれヒットを続けました。そして、2003年に発売されたのがウィッシュです。
ウィッシュは、中型セダンのプレミオをプラットフォームにした流行りの3列シートの低床フロアで、車高を抑えたステーションワゴンのようなフォルムが特徴でした。最初の1年間で15万台を販売する好調な滑り出しを見せましたが、その後販売は徐々に失速して2007年に生産終了になりました。
ウィッシュの販売低迷の理由は、市場が求めるミニバンのスタイルの変化、よりファミリー志向が強くなったことに関係しています。乗用車のようなスタイリッシュさよりも、余裕のある室内の広さ(車高の高さ)や乗降のしやすさ(両側スライドドア)が必須アイテムとなってきたのです。軽でも、車高の高いスーパーハイトワゴンが長く主流になっており、このトレンドが定着してますよね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)