■愛らしさとスポーティなルックスが魅力のスパイダー
以前お伝えしたように、ダイハツは「バーチャルオートサロン2021」への出展と合わせて「ダイハツカスタマイズカー特設サイト」を開設し、順次公開しています。プレス向けにコンセプトカーを撮影する機会がありましたので、ご報告します。
今回のコンセプトカーは同サイトで走行シーンも用意されていますので、要チェックです。
ダイハツ工業デザイン部 第1デザイン室の米山知良氏にオンラインでお話を伺いました。「コペンスパイダーVer.」は、文字どおりコペンをベースに、運転する楽しみをより感じられるようなカタチを目指したとしています。
今回の「バーチャルオートサロン2021」のテーマである「DAIHATSU VILLAGE COLORFUL CARNIVAL(ダイハツ・ヴィレッジ・カラフル・カーニバル)」は、2019年の東京モーターショーから掲げてきたコンセプトで、昨年の東京オートサロン2020ででも同テーマを掲げています。ダイハツのクルマは趣味などのために使われるよりも、地域のインフラ、住民の足として活躍していて、どちらかというと都心よりも郊外や地方で使われるクルマが多いとダイハツでは分析しているそう。
そうしたシーンを想定して作られたのが、今回のコンセプトカー。このテーマの中でも「コペンスパイダーVer.」は、風を感じて乗ってもらうことを狙い、ルーフが取り払われています。
ベースのコペンのウリは、電動開閉ルーフだけでなく、しっかりしたスポーティな走りも自慢。特徴の走りに特化したらどうか?という狙いで速さではなく、気持ちよさを追求したコンセプトカーになっています。
フロントスクリーンが備わるボディを見ていくと、外板パネルはドアパネル、フード、リヤフェンダーがノーマルと同じ。一方、前後バンパー、ワイパーカウル、2つの山のように盛り上がっているリヤのフェアリングなどは専用デザインになっています。
インテリアは、サベルトのシートベルトが装着される「D-SPORT」のフルバケットシート、専用シフトノブ、内装のパネルがシルバーからブラックアウトし、カーボン調のカッティングが入れられていて、手で触れる部分はアルカンターラに巻き替えられています。内外装のコーディネイトは、すべて赤と黒で統一されています。
ダイハツには、1965年4月に発売されたコンパーノスパイダーがありましたが、2017年の東京モーターショーでは「ダイハツ DN-compagno」としてコンセプトカーが出展されたのも記憶に新しいところ。
こちらのコペンスパイダーが現代のコンパーノスパイダーとして市販化されれば大反響を呼びそうです。
(文・写真:塚田 勝弘)
【関連リンク】
ダイハツカスタマイズカー特設サイト
https://www.daihatsu.co.jp/learning/event/tokyo_as2021/