JALが経営破綻。いまや中古車が引っ張りダコのS15型シルビアが登場!【今日は何の日?1月19日】

■走り屋が憧れた7代目のモデルチェンジでシルビアの歴史に幕!

2010(平成22)年のこの日、日本航空(JAL)が経営破綻しました。2008年のリーマンショック、2009年の新型インフルエンザ流行の影響が大きかったと言われていますが、奇しくも再生10年後の今、コロナウィルスの猛威によってまた厳しい状況を迎えています。頑張れJAL、そして航空業界!

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

1997年1月19日に、日産「シルビア」が最後のモデルチェンジを行いました。

シルビアの歴史は古く、1965年から2002年まで初代~7代目まで生産されたFRスポーツクーペです。その間、時代に合わせて様々なスタイルに変貌しましたが、一貫してコンパクトなFRスポーツクーペらしさをアピールし続けたモデルです。

1965初代シルビア
1965初代シルビア

初代(1965年/CSP311型)は、「クリスプルックシルビア」と呼ばれ、ダイヤモンドカットのようなエッジの効いた美しいフォルムでデビュー。3代目(1979年/S110型)は、当時流行った角目4灯でセンターピラーレスのノッチバックハードトップで大人気となりました。5代目(1988年/S13型)は、スポーティさを強調した「デートカー」として若者に大ヒット、型式名から「イチサンシルビア」と呼ばれ、今現在もサーキットや峠、ドリフト派に人気があります。不思議なことに、シルビアは奇数世代が好評で偶数世代が不評でした。

1979 3代目シルビア
1979 3代目シルビア

デートカーとは、デートする際に女性に人気のお洒落なクーペを指し、シルビアやプレリュード、ソアラがその代表格でした。今どきの若者からは嘲笑されそうですが、カッコいいクルマに乗ってるだけでモテた時代だったのです。

1988 5代目シルビア
1988 5代目シルビア

そして、1997年の最後のモデルチェンジとなったのが、7代目シルビア(S15型)です。低いノーズに独特の横長のヘッドライト、美しいフォルムと安定感のある走りを両立させた、シルビアの本来の姿に回帰した集大成のクルマでした。しかし、時代は嗜好性の高いスポーツカーを求めなくなり、残念ながら2002年をもって生産終了になりました。

1997 7代目シルビア
1997 7代目シルビア

シルビアは、正統派の名車「スカイライン」の陰に埋没しそうになりながらも、ちょっとヤンチャな走り屋が好む対照的なモデルとして存在感をアピールしていました。今でも、コンパクトなFRクーペの代表格としてシルビアの名が挙がり、その人気を裏付けるように復活の噂がチョイチョイ出てますね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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