最新の2.0Lターボエンジンを搭載する新型キャデラックCT5が発売開始。価格は560万円〜

■エッジの効いたキャデラックのシグネチャースタイルがより彫刻的に美しく進化

キャデラックのラグジュアリーセダン「CT5」が2021年1月15日に発表され、翌16日から発売されました。デリバリー開始は、2021年3月の予定となっています。

キャデラックCT5
キャデラックCT5のエクステリア

CTSの後を受け継ぐカタチで投入されたCT5は、軽量化と剛性の向上が図られた「アルファアーキテクチャー」を使い、全長4925×全幅1895×全高1445mmというEセグメント級の堂々たるサイズが与えられています。

搭載されるエンジンは、新設計の2.0L直列4気筒ガソリンターボで、10速ATとの組み合わせによりハイパフォーマンスを実現するとしています。同パワーユニットには、直噴システムをはじめ、熱管理システムのアクティブ・サーマル・マネジメント、オートスタート/ストップ機能を搭載。ほかにも、低回転域でのターボラグを抑制し、NAエンジンに匹敵する応答性を実現するというツインスクロールターボや、低負荷時に2気筒を休止する気筒休止システムが搭載されています。

キャデラックCT5
キャデラックCT5のサイドビュー

もちろん、超多段の10速ATによる、スムーズかつ正確なギアチェンジを可能としていて、滑らかな走りが期待できます。

充実の先進安全装備も見どころです。センシングにレーダーとカメラ、超音波センサーを使い、エマージェンシーブレーキシステム(フロントオートマチックブレーキ/フロント歩行者対応ブレーキ)をはじめ、前方車両をモニターし、加速、減速、完全停止までを自動で行うACC(アダプティブクルーズコントロール)、サイドブラインドゾーンアラート、リヤ(後方)歩行者検知など、20以上の最新安全装備が用意されています。

足まわりでは、より快適な走りに貢献するというZF製のMVSパッシブダンパーに加え、滑りやすい路面でも安定した走りを実現するインテリジェントAWD(スポーツのみ)が採用されています。走りなどの状況に合わせて最適なドライブモード(ツアー、スポーツ、スノー/アイス、Myモード)から選択が可能で、シフトスケジュール、ステアリング&ブレーキフィール、前後トルク配分、排気サウンドのカスタマイズもできます。

キャデラックCT5
キャデラックCT5のインパネ

先進的で高い質感を誇るインテリアには、視認性の高い高解像度10インチタッチスクリーンを用意。ロータリーコントローラー、スクロール、ハードボタンが組み合わされた直感的な操作が可能なインターフェースは、スマホのような操作性を実現するとしています。ベンチレーション、シートヒーター、マッサージなどの快適装備のほか、音源の制御とアクティブノイズキャンセレーション技術で実現した静粛性と心地よいサウンドも堪能できるそう。

ナビでは、他のキャデラックモデルと同様に、GMジャパンとゼンリンデータコムの共同開発による完全通信車載ナビ「クラウドストリーミングナビ」が標準装備されます。

キャデラックCT5
キャデラックCT5のインテリア

価格は「プラチナム」が560万円、「スポーツ」が620万円です。日本ではメルセデス・ベンツEクラスやBMW5シリーズ、アウディA6などの欧州Eセグメントモデルが定番となっていますが、性能や装備や価格のいずれをとってもCT5は高い競争力を備えています。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる