全長約4.6mのSUV「キャデラックXT4」が日本導入スタート。価格は570万円〜

■気筒休止システム付の2.0L直列4気筒ターボ、20以上の先進安全装備を用意

世界的なSUVブームはコンパクトモデルにまで完全に浸透し、多種多様のSUVを日本でも購入できるようになっています。GMといえば、エスカレードをはじめとするフルサイズSUVやピックアップトラックなどの大型SUVを連想する方も多そうですが、いまではミドルサイズSUVのXT6なども用意されています。

キャデラックXT4
キャデラックXT4のエクステリア

2021年1月15日、ゼネラルモーターズ・ジャパンは、キャデラック初のコンパクトSUV「キャデラック XT4」を2021年1月16日(土)から販売すると発表しました。デリバリ―開始は、2021年2月の予定です。

キャデラックの新型XT4のボディサイズは、全長4605×全幅1875×全高1625mm。サイズ的には、メルセデス・ベンツGLB(全長4640×全幅1835×全高1700mm)よりも35mm短く、40mmワイドとなっています。日本の駐車場、道路事情を考慮するとミドルサイズともいえるサイズ感。

キャデラックXT4
日本にも導入されるキャデラックXT4

搭載されるエンジンは、新設計の直噴2.0L直列4気筒ターボで最高出力169kW(230PS)、最大トルク350Nmを発揮。低回転時のターボラグを抑え、NAエンジンに匹敵のハイレスポンスを実現するというツインスクロールターボシステムが搭載されています。

さらに、低負荷時に2気筒を休止し、燃費効率とパフォーマンスを最大化する気筒休止システム、オートスタート/ストップ機能などにより高効率と力強いパワーレスポンスの両立を果たしているそう。

組み合わされるトランスミッションは9速ATで、滑らかな変速フィールと走り、低燃費に貢献。駆動方式は、ツインクラッチAWDシステムが搭載され、俊敏なハンドリングを実現。必要に応じて後輪への駆動力の伝達を完全に遮断できるため、パワートレインのフリクションを低減することも可能としています。また、滑りやすい路面でも安定した走りを実現するインテリジェントAWDに加えて、ドライビングシーンに合わせて最適なドライブモードが選択可能です。

キャデラック XT4
キャデラックXT4のインテリア

先進安全装備では、レーダーやカメラ、センサーなどからなる「エマージェンシーブレーキシステム(フロントオートマチック歩行者対応ブレーキ/リヤオートマチックブレーキ)」、アダプティブクルーズコントロール(「プラチナム」「スポーツ」に設定)、サイドブラインドゾーンアラートなど20以上の装備が用意されています。

ほかのGMの各モデルと同様に、完全通信車載ナビ「クラウドストリーミングナビ」が標準装備されます。こちらは、GMジャパンとゼンリンデータコムが共同開発したもので、トンネルなどGPSで測位できない環境でも自律航法ができます。最新の地図を常にストリーミングし、データ更新の煩わしさから開放されます。

なお、同サービスは、GMジャパンの車両に搭載された専用端末機器からクラウドストリーミングナビサーバーへのアクセス、およびナビゲーションにおける地図情報と交通情報を提供するサービス。ソフトバンクが運用する4G通信網による電気通信サービスを利用して提供されるため、正規ディーラーでの新規利用申込みが必要です。

価格は「プレミアム」が570万円、「スポーツ」が640万円、「プラチナム」が670万円です。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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