■スターレットの作ったコンパクトカーの流れをヴィッツへバトンタッチ
毎年1月6日は、東京消防庁の消防員が消火活動などを演習、披露する「東京消防庁出始め式」が行われます。ところで、消防車や救急車など特装車は、どこで作っているかご存知ですか? 特定の用途に使われる特装車は、メーカー系の特装会社か専門の特装業者が、自動車メーカーの完成車を改造して製作します。ただし、パトカーも同じですが、クルマとしての基本性能はベース車と同じで特別なチューニングはしてないそうです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
1996年1月6日、トヨタの「スターレット」がモデルチェンジして5代目が誕生しました。
スターレットは、ヴィッツの前身となるコンパクトカーで1978年から1999年まで生産されました。もともとは、パブリカのスポーティな上級派生モデルとして「パブリカスターレット」としてデビュー。その後、2代目がスターレットとして独立して、低価格のコンパクトカーとして広い層に支持されました。当時FF化が進む中でFRを採用し、2代目に設けられたスポーティーグレード1300Sは、軽快な走りの「ボーイズレーサー」として人気を博しました。その後、3代目でFF化されましたが、キャッチコピー「かっとびスターレット」で走りをアピール、4代目はエンジンをDOHC化して排気量アップするなど進化を続けたのです。
そして誕生した5代目は、スターレットの構築した流れをヴィッツへバトンタッチした最後のスターレットです。
燃費重視の標準モデル「ルフレ」、走行性能に優れたターボモデル「グランツァ」、レトロ風な「カラット」、SUV風の「リミックス」と幅広いグレードが用意されたバラエティ豊かなモデルでした。また、5代目からエアバッグとABSが標準装備され、コンパクトカーながら安全装備を標準化させたパイオニア的なモデルとして注目されました。
昨秋、「スターレットが21年振りに復活」という情報が入ってきました。「えっ!」と思ってよく見ると、アフリカ向けでスズキ「パレーノ」のOEMモデルでした。「なぁーんだ」という感じです。
毎日が何かの記念日。それではまた次回!
(Mr.ソラン)