■2003年ロサンゼルス・オートショーのプレスデイ開催
1929(昭和4年)の12月29日に、JR線清水トンネルが貫通しました。
群馬県の土合から新潟県の土樽までの全長9,702mの当時日本最長のトンネルで、完成までに9年の長い年月と延べ240万人を要しました。川端康成の「雪国」に描かれている「国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国であった」のトンネルとしても有名ですね。
それまで群馬の高崎から新潟まで11時間かかっていたのが、7時間に短縮されて利便性が大幅に改善されました。トンネルの全長を2分して、群馬県側からと新潟県から掘削を始めて、最後の壁を爆破して両者が感動のご対面という方法で貫通させたのでしょう、何回か映画やドラマで観たシーンですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2003年12月29日には、ロサンゼルス・オートショー(LAオートショー)のプレスデイが開催されました。日本関係で注目されたのは、スバルの「インプレッサスポーツワゴン」をベースに開発されたサーブ「9-2X」とホンダの「アキュラ」です。
サーブ「9-2X」は、スバルの技術を全面的に採用してサーブとして初めてのフルタイム4WD、水平対向エンジンを搭載したスポーティモデル。デザインはサーブがモディファイしましたが、エンジンやシャシーなど基本構造はインプレッサスポーツワゴンと同じ仕様でスバルのOEM供給車です。
インプレッサといってすぐに思い浮かぶのは、1993年からWRCに参戦した「インプレッサWRX」ですね。1990年後半からWRCの舞台で三菱の「ランエボ」との激闘を繰り返しながら数々のタイトルを獲得した、ラリーの世界で一世を風靡したマシンです。
ホンダは、ラグジュアリーセダンの「アキュラRLプロト」を公開。アキュラは、日本ではあまり馴染みがありませんが、トヨタのレクサスや日産のインフィニティと同様、ホンダが展開する北米の高級ブランドです。1986年にスタートし、当初は「アキュラ・レジェンド」や「アキュラ・インテグラ」として販売していましたが、2000年以降は「アキュラTL」や「アキュラTLX」のように英字表記に変更しました。現在は、「アキュラTLX」、「ILX」に代表されるセダンと「アキュラRDX」、「MDX」に代表されるSUVを販売しています。
2005年に、アキュラブランドを日本でも販売すると発表しましたが、計画は白紙になり現在も日本へは投入されていません。どうしても欲しいという人には、逆輸入車として入手するという手がありますが、いかがでしょうか。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)