ヴェゼルよりスタイリッシュ!? ホンダが新型コンパクトEV「M-NV」を240万円で発売

■X-NV、VE-1に次ぐ「ヴェゼル」ベースのピュアEV

ホンダがスタイリッシュな新型SUV「M-NV」をワールドプレミアしました。

新型EV「M-NV」のフロントマスク

東風汽車の中国合弁・東風ホンダが発表したもので、日本国内でも人気のコンパクトSUV「ヴェゼル(VEZEL)」をベースにしたピュアEVとなっています。

フロントマスク、リヤビューが専用意匠となっており、車両サイズは「ヴェゼル」の全長4,330×全幅1,770×全高1,605mm、ホイールベース 2,610mmに対し、ほぼ同サイズの全長4,324×全幅1,785×全高1,637mm、ホイールベース2,610mm。

スポーティなフロントマスクにはラジエータグリルが無く、上段にLEDヘッドランプ、下段にLEDフォグランプを配し、ヘッドランプ下方に設けられたL字型DRL(デイタイムランニングライト)は車両中央部の細幅イルミネーションランプと連結して一文字に点灯する構造になっており、発光時にワイド感を演出します。

東風ホンダの新型EV「M-NV」のリヤビュー

サイドビューでは、光沢感のある18インチのアルミホイールや黒素地調のホイールアーチプロテクターが目を引くとともに、リヤビューでは近年のトレンドに準じて、フロント同様、左右のテールランプが細幅イルミネーションランプを介して一文字に発光する構造が採用されています。

ちなみに、前後の車両ネームプレートはホンダの「H」マークではなく、東風ホンダのオリジナルロゴとなっています。

インテリアは高級感のあるレザー調に仕立てられており、専用意匠のインストルメントパネル、12.3インチTFTコンビネーションメーター、プッシュボタン式電子シフト、開閉可能なパノラマサンルーフ、大容量のラッゲージスペースなどを採用。

新型EV「M-NV」のプラットフォーム

プッシュボタン式電子シフトには「ノーマルモード」に加え、EVの力強い加速を味わえる「Sモード」、エネルギー回生を強化し、航続距離を広げる省エネモードの「Bモード」を設定。

モーター出力は163hp/28.5kgmで、最高速度は140km/h。0‐50km/h加速は4秒、0‐100km/h加速 9.3秒。電力消費量は13.7kWh/100kmで、1充電での航続距離が480kmとなっています。

■車両価格は240万円から!

「M-NV」には2グレードがラインナップされており、現地価格は約240万円からとかなりリーズナブル。

東風ホンダのEV「X-NV」

中国の本年10月までの乗用車販売は1,969万台(−4.7%)でしたが、10月は+12.5%と回復基調が鮮明になっており、トヨタ自動車も10月に+33.3%と、日系各社の好調さが目立っています。

そうした中、ホンダは中国で2025年までに20車種以上の電動モデルを投入する計画で、昨秋には東風ホンダから同じく「VEZEL」ベースのEV「X-NV」を発売。広汽ホンダからも同様にEV「VE-1」を中国に投入するほか、PHVの投入も予定しています。

日本で今回の「M-NV」を中国向けと同価格帯&同仕様で販売すればかなりインパクトがありそうで、EV普及に大いに貢献するに違いありません。

今後のホンダの動きが注目されます。

Avanti Yasunori

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【関連リンク】

HONDA  VEZEL
https://www.honda.co.jp/VEZEL/

HONDA M-NV
http://www.dongfeng-honda.com/car/m-nv/

HONDA X-NV
http://www.dongfeng-honda.com/car/x-nv/

HONDA VE-1
https://www.ghac.cn/vehicles/VE-1/p

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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