■GT500、GT300ともに予選で強さを見せたDUNLOP
2020 AUTOBACS SUPER GT第7戦『FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE』の公式予選が11月7日(土)、栃木県のツインリンクもてぎで行われました。
ポールポジションはGT500クラスをModulo NSX-GT、GT300クラスをSUBARU BRZ R&D SPORTが獲得しました。この2台は7日午前に行われたフリー走行から調子がよくかなり速いペースで周回を繰り返していました。この2台に共通する事柄がタイヤメーカー。2台ともダンロップタイヤを履いています。
Modulo NSX-GTは今季2度目のポールポジション。その2度目となる今回のもてぎでは新しいレシピでのタイヤを導入しているそうです。SUBARUの山内選手も、Moduloの大津選手も共通した見解として「このもてぎではかなりグリップがいい」と語ります。
それを証明するかのような存在がGAINER TANAX GT-Rでダンロップタイヤを履いてGT300の予選Q1でGT300クラス予選の全体ベストタイムを出しています。
実は前戦の鈴鹿戦から予選ではダンロップタイヤを履いているチームが目立った成績を残しています。GT300クラスのポールポジション、96号車 K-tunes RC F GT3で、GT500もModulo NSX-GTが予選2位となっています。
はっきりとした理由ではありませんが、チーム間のうわさとしては、ダンロップタイヤは路面温度が低い方が性能を発揮するのではないかとささやかれています。今回のもてぎ戦では予選の路面温度は24℃程度、前戦鈴鹿では28~29度となっており、ともに30℃を下回る温度となっているのです。
つまり決勝レースも路面温度が低ければダンロップタイヤの戦闘力はかなりの大きさで性能を発揮してくることでしょう。
コロナ禍で開催時期がずれ込み本来ならば最終戦の時期であるこのもてぎ戦、そして11月も末に開催される最終戦の富士と、GT500、GT300のダンロップ勢トップクラスにとっては路面温度が下がっていくこの季節は格好のチャンスとも言える状態なのではないでしょうか。
このもてぎに限って言えば、ポールポジションからの2台ともの優勝を期待せずにはいられません。
(写真:松永和浩、吉見幸夫 文:松永和浩)