「世界で最も売れている」プラグインハイブリッドEVの三菱アウトランダーPHEVが安全装備を強化【新車】

■グレード展開の見直しと、特別仕様車の「BLACK Edition」を継続販売

三菱自動車は、同社の最上級SUVであり、フラッグシップモデルでもあるアウトランダーPHEVの一部改良を2020年10月29日に実施しました。

世界で最も売れているというプラグインハイブリッドのアウトランダーPHEVは、スムーズな走りや上質な乗り心地が大きな美点で、日常使いでは主にEV走行、ロングドライブはハイブリッド走行とすることで、充電の心配なく電動化車両ならではの走りが楽しめます。

三菱自動車アウトランダーPHEV
一部改良を受けた三菱アウトランダーPHEV

ほかにも、ツインモーター4WDシステムや車両運動統合制御システム「S-AWC」により、様々な天候や路面状況に対応。また、ブームのキャンプなど、アウトドアや災害時などで大容量の駆動用バッテリーに蓄えた電力を、車内2カ所に設置されたAC100V(最大1500W)コンセントを通して家電などの電化製品に使用することが可能。

PHEVは自ら発電できるため、満充電・ガソリン満タンの状態であれば、一般家庭の約10日分の電力を供給することができます。

今回の一部改良ではグレードラインナップが見直され、下から「G」「G Plus Package」「G Premium Package」「S Edition」の全4グレードになり、人気の特別仕様車「BLACK Edition」も引き続き設定されています。

さらに、安全装備の強化も図られています。従来「G Premium Package」と「S Edition」に標準化されていた予防安全技術「e-Assist」の後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)と後退時車両検知警報システムが全車に標準装備され、車線変更や後退時のサポートを強化。

後側方車両検知警報システムの「Blind Spot Warning/Lane Change Assist」は、高速道路などの複数車線道路を走行中、ドライバーから死角になりやすい斜め後方、隣レーン後方からの接近車両を検知し、ドアミラーインジケーターの点灯で存在を知らせる安全機能です。また、その状態で車両のいる方向にウインカーを出すと、警報ブザーとドアミラーインジケーターの点滅でより強く注意を促します。

三菱自動車アウトランダーPHEV
三菱アウトランダーPHEVのエクステリア

後退時車両検知警報システムの「Rear Cross Traffic Alert」は、駐車場などから後退して出庫する際、ドライバーの死角になりやすい斜め後方の接近車両を検知すると、警報ブザー、インフォメーション画面表示、ドアミラーインジケーターの点滅で注意を促す機能です。

ほかにも、車両接近通報装置の法規対応に伴い車両接近通報のオフスイッチの廃止と、通報音の音量、音質の最適化が図られています。
アウトランダーPHEVの価格帯は、436万4800円~529万4300円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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