イタリアン ミッドシップスポーツ・ランボルギーニ「ウラカン」が放つ魅惑の咆哮!

■羨望のミッドシップ・スポーツ「ウラカン(Huracan)」

復活のトヨタ「MR2」、共同開発の相手はスバル or ロータス?や、ホンダが開発中の新型ミッドシップスポーツ「ZSX」の仕様・発売時期は?で国産ミッドシップ・スポーツの話題をお届けして来ましたが、そもそも1970年代に日本で巻き起こったスーパーカーブームの火付け役となったミッドシップ・スポーツと言えば「ランボルギーニ・カウンタック」。

日本車ではあり得なかったスピード感溢れるスタイリングや、車体側面から上方に開く跳ね上げ式のシザーズドアに多くの人が魅了されました。

ランボルギーニ・ウラカン「EVO」のエクステリア

ランボルギーニ(Lamborghini)はフェラーリと並んで知名度の高いイタリアの高級スポーツカーブランドで、中でも同社で人気の高いミッドシップ・スポーツが2014年にデビューしたガヤルドの後継モデル「ウラカン(Huracan)」。

デビュー後5年でガヤルドの総生産台数(1.4万台)を抜くなど、最も成功したスーパースポーツカーとされています。

ランボルギーニはVWグループに属しており、「ウラカン」はアウディR8と深い関係を保ちながら開発。R8の持つ性能をベースに、ランボルギーニによるイタリアンテイストを盛り込んだモデルとなっています。

その最終進化形モデルが2019年に発表されたランボルギーニ・ウラカン「EVO」。

ランボルギーニ・ウラカン「EVO」のサイドビュー

4WDとRWD仕様がラインナップされており、ダブルウィシュボーン式サスペンションを採用。20インチホイールを装着しており、最高速度は325km/h。
0-100km/h加速は4WDが2.9秒、RWDが3.3秒となっています。

車体サイズは全長×全幅×全高:4,520×1,933×1,165mm、ホイールベース:2,620mmで、カーボンファイバー+アルミ製フレームに、アルミ+プラスティック製ボディを架装。

ランボルギーニ・ウラカン「EVOスパイダー」

4WD仕様には5.2LのV10エンジン(640ps/61.2kgm)を搭載。車重は1,422kgでパワーウェイトレシオは2.22。また、RWD仕様はエンジン出力を610ps/57.1kgmに抑えられており、車重は1,389kg、パワーウェイトレシオが2.28となっています。

一方、同エンジンを搭載するウラカン「EVOスパイダー」の車両重量は1,542kg(4WD)でパワーウェイトレシオは2.4、0-100km/h加速は3.1秒。

エンジン始動の瞬間、アクセルを踏まない状態でパワーを誇示するかのように、カーマニア垂涎の咆哮とも言えるエキゾースト・ノートを発します。

ランボルギーニ・ウラカン「EVO」のインテリア

一般道用の「ストラーダ」、ワインディングなどを楽しむ「スポーツ」、サーキット向け「コルサ」の3モードが用意されており、高度なドライビング・スキルが無くても「ストラーダ」モードでアクセル操作を慎重に行えば普通に走れてしまう一面も持ち合わせています。

車両価格は少量生産のスーパーカーだけに、どの仕様も3,000万円前後と値が張りますが、外観、性能共にカーマニアが憧れる羨望のマシンであることは間違い無く、こうしたモデルが今後、「NSX」のように国内メーカーからも電動化技術を伴って登場することが期待されます。

Avanti Yasunori・画像/動画:Lamborghini)

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【関連リンク】

ランボルギーニ・ウラカンEVO
https://www.lamborghini.com/jp-en/%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB/huracan

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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