■ボディサイズが少し小さくなったのはBセグメントでは朗報!!
日本でも発表された新型ルノー ルーテシア。「東京モーターショー2019」で初公開され、日本仕様は2020年10月15日から17日までフッシュ・ペー・フランスが主催する合同展示会「rooms(ルームス)41」のルノーブースに出展されています。筆者も実車を確認してきました。会場は新宿住友ビル三角広場で、同合同展示会にルノー・ジャポンは何度か出展したことがあるそうです。
同イベントは、アパレルやファッションを中心とした合同展示会。私は初めて訪れました。アパレルやファッションの小さなブースが並ぶ中に、唐突? という感じで新型ルーテシアが展示されていました。クルマはルーテシアだけですので、かなり目立ちます。
最先端のアパレルに囲まれてもまったく違和感のない流麗なエクステリアは、先代からのキープコンセプトといえそう。
それでも、先代の曲線を基調としたボディラインに新たに直線が効果的に採用されていて、よりスポーティになった印象を受けます。ボディサイズは全長4075×全幅1725×全高1470mm。先代は全長4095×全幅1750×全高1445mmでしたので、全長と全高が少し小さくなったのは、取り回しのしやすさも重要なBセグメントでは朗報といえそうです。
中でも目を惹くのは、ルノーお馴染みの「Cシェイプ」。新たにLED化され、先進性をアピール。ヘッドライトユニットには、「目」を想起させるふたつの光体と、「まつ毛」を思わせる立体的なストライプが組み込まれています。ヘッドライトカバーのダイヤモンドのモチーフもあり、より表現豊かな顔つきになっています。
その下のフロントバンパー両端に配置されたエアディフレクターは、より低く、ワイドにスポーティに見せるだけでなく、空気抵抗を抑え、燃費向上に寄与するそう。
エクステリア以上にモダンになったと感じさせるのがインテリアです。7インチのセンターディスプレイを中心に、視認性に優れたメーターパネルの組み合わせはかなり先進的で、「スマートコクピット」を謳うのにふさわしい仕上がり。
「7インチ マルチメディア イージーリンク( スマートフォン用ミラーリング機能)」の採用により、スマホをUSB ポートに接続すれば、 「Apple CarPlay」や「Android Auto」を介して、 7インチ マルチメディア イージーリンクのタッチスクリーン上で、スマホ内の各種アプリが使えます。
使い慣れたスマートフォン内のナビゲーション機能、音楽再生や通話機能などが使用でき、「Siri」や「Googleアシスタント」を利用して音声入力にも対応します。
波のような曲線と水平基調が採用されたダッシュボードは、 ワイドかつ視界の良さを予感させる設計になっています。コクピットは、ドライバー側に少し傾けられていて、ステアリングスイッチも含めたスイッチ類の操作性も良さそう。
さらに、ダッシュボードやドアパネル、 そしてセンターコンソールの側面まで、 乗員が手を触れるところには、 高品質なソフト素材が使われています(インテンス、 インテンス テックパック)。
ボディサイズは若干小さめになったものの、前後席共にシートサイズは大きく、Bセグメントとして平均的な広さは十分にクリアしている印象です。
ほかにも先進安全装備が充実するなど、最新のBセグメントにふさわしい充実ぶりで、新規ユーザーや先代からの乗り替えも促しそう。筆者が訪れた日はビジネスデーでしたが、熱心に車両をチェックする人も多く、オシャレなフレンチコンパクトは、日本の街中でも溶け込みそうです。
(文/写真 塚田勝弘)