■SDカードの異常によるドライブレコーダーの録画トラブルを防ぐ
「万一」の事故やあおり運転などのトラブルを録画するドライブレコーダー。普及率が高まるにつれてSDカードへの録画ができていない、などのトラブルが増えているようです。
国民生活センターは、ホームページ上で「ドライブレコーダーの映像を定期的に確認しましょう。SDカードの異常により映像が記録されていないこともあります」と注意を促しています。同センターには、SDカードの異常により映像が記録できていないなどのテストの依頼もあるそうです。
そんな中、パイオニアは連続録画や上書き保存に強いドライブレコーダー向けのmicroSDメモリカード4種類(128GB、64GB、32GB、16GB)を、2020年度冬から発売すると発表しました。手持ちのドライブレコーダーや使用頻度に合わせて選べ、夜間や駐車中の監視や多方向録画、さらには旅行時の長時間録画など、多様化するドライブレコーダーの使用シーンに合わせて選択できます。
先述したように、ドライブレコーダーは、あおり運転、交通事故や交通トラブルの際の映像を記録する用途をはじめ、ドライブの記録としてなど、ニーズが高まっています。また、高画質や2カメラ撮影など、高性能モデルの需要も増えていて、最近の売れ筋モデルは2万円に迫っています。
こうした高性能化などもあり、SDカードの劣化が原因となっている録画トラブルも発生しているそう。
このほど発売されるSDカードは「3D NAND型フラッシュメモリ」を採用することで、書き込み回数やデータ保持能力を向上し、高耐久性と高速処理を実現。温度変化や振動の激しい車内でも安心して使用できる高い信頼性を備えているそう。
さらに、駐車監視や長時間録画など、多様化するドライブレコーダーの使用シーンや使用頻度に合わせて選べる4種類のラインアップとなっています。
具体的には、メモリセルの多層構造によって大容量化を実現する「3D NAND型フラッシュメモリ」の採用により、データの品質を確保しながらストレージ容量を増やすことが可能になっています。ドライブレコーダー特有の書き換えに強く、耐久性に優れているとしています。また、広間隔のメモリセルを採用しているため、エラーの発生頻度が少なくデータ転送の高速化を実現。
さらに、電源の瞬断対策が施されているため、事故などによる突然の電源停止に強いだけでなく、激しい温度変化を想定した耐寒・耐熱試験もクリア。さらに、振動や衝撃、防水などにも対応した堅牢な設計になっているそうで、車内でも安心して使用できる高い信頼性が確保されています。
価格はオープン。店頭予想価格は、128GBの「CD-MSD128G」が1万3000円前後、64GBの「CD-MSD64G」が7,000円前後、32GBの「CD-MSD32G」が4,000円前後、16GBの「CD-MSD16G」が3,000円前後です(いずれも税別)。
(塚田勝弘)