■人気の軽自動車でも販売台数は落ち込む!?
コロナ禍以降、大きく台数を減らしていた新車販売は生産体制の持ち直しもあり、少しずつディーラーにもお客さんが増えているそうです。とはいえ、多くのクルマが前年同月比マイナスになっていて、ブランニューモデルやフルモデルチェンジを受けた新車頼りという状況が見受けられます。
そんな中、軽自動車と登録車を含めて2020年度上半期の販売台数で1位になったのは、現在の国民車である軽乗用車のホンダN-BOXシリーズ(N-BOX、N-BOX +(2017年8月販売終了)、N-BOX SLASH)。2020年度上半期の累計販売台数は9万612台(前年同期比66.6%)で相変わらずの強さを維持しています。
N-BOXは、軽乗用車でもトップクラスの広さを誇るキャビンや存在感のあるデザインに加え、全車に標準装備の先進安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」や(非設定モデルもあり)、優れた走り、燃費性能などが支持されているそう。
軽自動車の2位は、スズキ・スペーシアで6万2399台(78.2%)、軽自動車3位はダイハツ・タントで5万2210台(59.2%)、軽自動車4位は、日産ルークスで4万1112台(2020年2月発売)、軽自動車5位はダイハツ・ムーブで40398台(64.4%)。
軽自動車では日産ルークスを除き、新型車効果がなく、大きく販売台数を減らしています。
登録車の1位は、トヨタ・ヤリスで7万9400台(2020年2月発売)。登録車2位は、トヨタ・ライズで6万1035台(2019年11月発売)。登録車3位はトヨタ・カローラで、5万5854台(前年同期比115.0%)。
登録車4位はホンダ・フィットで5万521台(116.7%)、登録車5位は、トヨタ・アルファード(132.3%)。
登録車は新型車が多く、新車効果の恩恵を得ています。ただし、アルファードの売れっぷりは例外で、国産高級車で最も売れたモデルといえます。
軽自動車と登録車を合わせるとベスト5は、1位がホンダN-BOXシリーズ、2位がトヨタ・ヤリス、3位がスズキ・スペーシア、4位がトヨタ・ライズ、5位がトヨタ・カローラとなっています。
(塚田勝弘)