■運動性能や摩耗性能を維持しながら、タイヤ重量を軽量化
ブリヂストンのグループ会社であるブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエーは、フォルクスワーゲンの新型ゴルフ(8代目)の新車装着タイヤとして「TURANZA ECO(トランザ エコ)」に環境性能と運動性能を両立するタイヤ技術の「ENLITEN(エンライトン)」が採用されると明らかにしました。
「ENLITEN(エンライトン)」は、ハンドリングなどの運動性能、タイヤライフに繋がる摩耗性能を維持しながら、タイヤ重量を軽量化することで、タイヤの転がり抵抗を大幅に低減できる新技術です。
同技術は、3次元形状革新サイプによるパターンブロック挙動の最適化、最新シミュレーション技術を活用した接地形状最適化により、タイヤに使用する部材を削減することで、従来の乗用車用タイヤに比べて、約20%の軽量化、転がり抵抗を約30%低減することが可能だそう(タイヤサイズ225/40R18にて比較)。
新型フォルクスワーゲン・ゴルフ(8代目)は、最先端技術が搭載され、部分自動運転モードが用意されるほか、新開発のサスペンションによる優れたハンドリングが自慢。
日本でもテスト風景が目撃されおり、遅くても2021年には入ってきそうです。
ブリヂストングループは、フォルクスワーゲンとの長きに渡るパートナーとしてゴルフ8の開発に参画していたそうで、フォルクスワーゲンと共同開発でウェット性能などの運動性能や摩耗性能を維持しながら、軽量化による転がり抵抗の大幅な低減を追求したとしています。
ゴルフ8の新車装着タイヤとして承認された「TURANZA ECO」は、3次元形状革新サイプ、新形状のパターンと接地形状の最適化などの「ENLITEN」技術が持つ技術優位性、独自の材料技術を組み合わせることで、フォルクスワーゲンが求める環境性能と運動性能の両立を実現したとしています。
フォルクスワーゲン・ゴルフは、欧州Cセグメントのベンチマークとして自他共に認める存在であり、新型の8代目もどんな走りを披露してくれるのか気になるところ。環境性能と運動性能を両立するタイヤ技術の「ENLITEN(エンライトン)」が採用された「TURANZA ECO」の走りや燃費も注目ポイントの1つになりそうです。
(塚田勝弘)