道の駅選びで着目してほしい5つのポイント・車中泊がもっと快適に

■車中泊の快適さを左右する道の駅選び

道の駅かでな
沖縄県嘉手納町にある道の駅かでな。戦闘機が飛ぶところを見ることができます。

道の駅での車中泊をする場合、どの道の駅を選ぶかはとても重要な問題です。

どの道の駅も無料で利用できるだけで十分にありがたいのですが、どうせならより快適に過ごせる場所をチョイスしたいところです。これまで全国各地の道の駅を利用してきた経験をもとに、「この条件を満たしている道の駅はとくに快適!」といえるポイントを5つご紹介します。

 

●ポイント1.近くに24時間営業のコンビニがある

ローソン
道の駅の近くにコンビニがあると非常に便利。

場所によっては道の駅から目で見える範囲にコンビニがあったり、道の駅の建物自体に24時間営業のコンビニが入っていたりします。そのような道の駅は安心感がケタ違いです。
道の駅は午前9時から午後5時あたりまで営業している場所が多く、それ以外の時間に必要なものができた際には、コンビニはとてもありがたい存在となります。
最近のコンビニはホットスナックや惣菜などのクオリティが非常に高くなっているので、何も用意していなくても満足のいく食事ができます。

●ポイント2.駐車場が十分に広い

駐車場
車中泊をする時には、建物から離れた場所に駐車すると快適。

車中泊をするとき、隣にほかの車がいるとドアの音が気になったり、車内を覗かれそうで落ち着かないという人も多いと思います。
駐車場が狭いほど隣に車が来やすいので、道の駅を探す際には「駐車可能な台数」に注目して選ぶのがおすすめです。
車が100台以上駐車できる道の駅であれば、ほかの車と十分な距離をとって車中泊することができます。

●ポイント3.施設内もしくは近所に温泉がある

温泉付き道の駅
温泉がある道の駅はかなり魅力的。

数は少ないですが、道の駅と同じ敷地内に温泉施設を設けている場所もあります。
そういった道の駅では、「その日の汗を洗い流して、あとはゆっくり休むだけ」というベストなタイミングで入浴することが可能です。
入浴後の冷たい飲み物が、これから始まる車中泊をさらに爽快で楽しいものにしてくれるでしょう。
その温泉が早朝から開いている温泉であればさらに高ポイント。まだ薄暗い時間帯に入る露天風呂は情緒にあふれ、気分は最高です。

●ポイント4.観光地の近くにある

白川郷
世界遺産の白川郷。この近くに「道の駅 白川郷」があります。

全国に1000か所以上ある道の駅の中で、ごく少数、有名な観光地のすぐ近くに位置する道の駅があります。
そのような道の駅で車中泊をすると、次の日、かなり早い時間から観光を開始することができます。
有名な観光地であっても朝はまだ人が少ないため、早朝から観光できることは、人ごみが嫌いな方にとってはかなり大きなメリットです。
なかには「駐車場に車を置いたまま、観光しに行ってもOK」という太っ腹な道の駅もあります。

●ポイント5.24時間利用可能な休憩所を備えている

休憩所
観光案内所も兼ねる休憩所。

車中泊がいくら楽しくても、長時間同じ体勢で過ごすのはなかなかつらいものがあります。
そのため、夜遅くまで利用できる休憩所の存在は、あまり大きくない車に乗っている人こそありがたく感じるはずです。
休憩所には椅子やテーブルを設置していることも多く、エアコンも効いていて快適そのもの。
掲示されている観光情報でも見ながら、寝るまでの時間をのびのびと過ごせます。

 

■そこで過ごした時間が一生の想い出になるかもしれない

道の駅選びで着目していただきたい5つのポイントをご紹介しました。
だからといって、これらに当てはまっていないところが選んではいけない道の駅というわけでは決してありません。
行ってみるまではその「道の駅」の魅力はわからないというのが実際のところです。
しかし、自分にとって素晴らしいと思える道の駅との出会いは、強く想い出に残ることは間違いありません。
次に道の駅で車中泊をする際には、今回お伝えしたことを参考にして、いつまでも忘れられない車中泊ができるような、最高の道の駅探しをしてみてください。

また、道の駅は宿泊場所ではありません。トイレで洗濯したり、持ち込んだ家庭ゴミを捨てるなどのマナー違反はもってのほかですが、他の利用者や地元の方などに迷惑をかけないような注意が必要です。みんなで快適な道の駅利用を心がけましょう。

(斎藤純平)