先行受注開始で見えて来たコンパクトSUV「ヤリス クロス」の装備・車両価格は?

■189.6万円スタート! 装備面では「G」グレード以上がお買い得

8月末に正式発表、9月初旬の発売を予定しているトヨタの新型コンパクトSUV「ヤリス クロス」。

トヨタ ヤリス クロスのフロントビュー

すでに全国各地で展示イベントや先行受注が開始されており、前人気もなかなかのようで、仕様や販売価格についても判明しつつあります。

ボディサイズは全長4,180mm×全幅1,765mm×全高1,590mm、最低地上高170mmで、ホンダ「ヴェゼル」やマツダ「CX-3」などのライバルが存在するBセグメントに分類されるモデルとなっています。

上から順に「Z」「G」「X」の各タイプにNAガソリンモデルとハイブリッドモデルが設定されており、それぞれに2WD(FF)と4WD仕様を用意。ハイブリッドモデルの4WDは後輪をモーターで駆動するE-Four(電気式4輪駆動)、ガソリンモデルはダイナミックトルクコントロール4WDとなっています。

トヨタ ヤリス クロスの仕様

ガソリンモデルは1.5L直3ダイナミックフォースエンジン+ダイレクトCVTの組合せにより最高出力120ps/6,600rpm、最大トルク14.8kgm/4,800-5,200rpmを発生。またハイブリッドモデルは1.5L直3ダイナミックフォースエンジンエンジンとモーターの組み合わせによりシステム最高出力116psを発生します。

レーダークルーズコントロール機能

全車速追従タイプのレーダークルーズコントロールを全グレードに標準装備しており、車両価格も200万円を切る189.6万円(Xグレード)からと、かなり魅力的な設定で、兄貴分のC-HRや弟分のライズと比較しても「ヤリス クロス」のリーズナブルさが際立っています。

・ガソリンモデルの価格(FF仕様)※

X 1,896,000円
G 2,020,000円
Z 2,210,000円

・ハイブリッドモデルの価格(FF仕様)※

HYBRID X 2,284,000円
HYBRID G 2,394,000円
HYBRID Z 2,584,000円

※4WD仕様は23.1万円高

走りの面ではボディの高剛性化によりサスペンションの動きがしなやかで、ステアリングギアボックスを直接サスペンションメンバーに結合することにより、ダイレクト感のあるがっちりとしたハンドリング性能を実現しています。

トヨタ ヤリス クロスのステアリング剛性

また摺動ロスを低減した新開発ダンパーの採用により、ステアリングの切り始めからGが入力するまで深くスムーズに車体が動くのが美点の一つ。電動パーキングブレーキの標準装備も注目されます。

駆動方式によりリヤサスペンションが異なっており、2WDモデルの場合はトーションビーム式、4WDモデルでは乗り心地の面で有利なダブルウイッシュボーン式を採用しています。

一方、エクステリアではLEDタイプのヘッドランプやテールランプが「Z」グレードのみ標準設定されており、そのほかのグレードにはオプション設定(7.15万円)となっています。

また、見栄えのする「Z」グレードの18インチホイールですが、「G」「X」グレードでは16インチホイールが設定されており、「G」グレードの外観を「Z」グレードと同等にするにはオプション設定(8.36万円)されている18インチホイールの装着が必要となります。

トヨタ ヤリス クロスのエクステリア(Zグレード)

インテリアでは「X」「G」グレードのリヤシートは長尺物搭載時に便利な4:2:4分割タイプとなっていますが、「X」グレードでは6:4の分割タイプとなっており、後席からの前方視界に寄与するフロントシートのセパレート型ヘッドレストについても、「X」グレードではシート一体式となっています。

トヨタ ヤリス クロスのインテリア(Zグレード)

また「Z」グレードのみ前席シートヒーターを標準装備。「X」グレードにはバックガイドモニターやUSBソケット、ラッゲージルームのアジャスタブルデッキボードなどが非装備となっており、装備の充実度では中間「G」グレード以上の選択が無難そうです。

トヨタ ヤリス クロスのグレード別装備

積載性能

駐車サポート機能

雪道走破性能(E-Four)

デザイン、走りともに魅力の多い新型「ヤリス クロス」ですが、すでに先行予約が殺到しているとの情報もあるので、これから同車の入手を検討する際には、余裕を持った購入計画が必要になりそうです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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【関連リンク】

トヨタ ヤリス クロス https://toyota.jp/yariscross/new/

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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