■「GREATEC W953」は、冬道の安全運行と摩耗ライフの両立を目指したスタッドレスタイヤ
大型のトラック、ダンプカー、トレーラー、バスなどでお馴染みのダブルタイヤに変わって、ワイドシングルタイヤが注目を集めています。日本ミシュランタイヤは「MICHELIN X One」シリーズを投入。ブリヂストンも超偏平シングルタイヤ「GREATEC M829」などを日本で発売しています。
ワイドシングルタイヤは軽量化や燃費向上、メンテナンスの負担軽減、イニシャルコスト削減、積載重量増などの利点があります。
ブリヂストンは2020年7月28日、超偏平シングルスタッドレスタイヤの「GREATEC W953 (グレイテック ダブリューキューゴーサン)」を9月1日から発売するとアナウンスしました。
発売サイズは「445/50R22.5 168J」「455/55R22.5 166J」の計2サイズで、価格はオープン。445/50R22.5 168Jは、複輪で使用する場合は275/80R22.5 151/148Jに相当するタイヤになります。一方の455/55R22.5 166Jは、複輪で使用する際は11R22.5に相当するタイヤになります。
「GREATEC(グレイテック)」は、北米を中心に展開されているタイヤブランド。大型トラックの後輪タイヤは通常2本セットで装着されていますが、「GREATEC」は単輪(1本)で走行できるようにタイヤ幅を広くすると共に、車両重量を支えられるようにタイヤ構造を強化(超偏平シングルタイヤ)。
トータル重量を抑えることで車両軽量化につなげた結果、積載重量を増すことも可能となり、輸送効率化に貢献するとしています。
今回発売される「GREATEC W953」は、日本の冬道特有の凍結路・積雪路などでより安全に走行できるように、トレッドゴムやパターン技術などブリヂストンのスタッドレスタイヤの先進技術を投入。
さらに、2020年3月に発売された「GREATEC M829」で採用されている「ウェーブド・ベルト構造(低偏平のタイヤに用いるベルト張力を高めるための周方向のベルト構造)」や「ワインド・ビード構造(低偏平のタイヤに用いるプライ端部にかかるひずみを低減させるためのビード構造)」が搭載され、耐荷重を確保することでタイヤの軽量化も達成できるそうです。
「GREATEC W953」は、冬道の安全運行と摩耗ライフの両立を目指した超偏平シングルスタッドレスタイヤとなっています。
(塚田勝弘)