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バイクが少しずつ盛り上がり始めた今だから、これから伸び幅がありそうなオフロードバイク。
前回に続き、今回はSOXから発売されているインドネシアヤマハのWR155Rの試乗インプレ編!
スタイルは良くて値段も安い、けど乗ってみるとどうなんでしょう?
●155ccでも結構パワフル!
正直150クラスのバイクって全然乗れるし面白いものもあるんですが、エンジンパワーだけで見るとどうしても「パワー足りないなぁ」と思うことがあります。
このWR155Rもそんな感じなのかな?と思ってましたがいざ乗ってみるとビックリ、高回転までガンガン回るし、回した分だけしっかりパワーが出てきます。多分このバイクを知らない人に「250だよ」と言って乗せたらしばらく走っても全く気づかないはず。
さすがに大排気量の余裕のあるトルクという感じではなく、エンジンカチ回してパワー稼いでる感はありますが、VVA(可変バルブ機構)が7千回転から効き始めてくるので伸びが凄いんです。
オフではブン回すとリアタイヤが空転し始めますが、空転しながらも体を前にグイッと引っ張られる加速感は中々爽快!
低回転は穏やかで粘り強いのも特徴の一つ。先がどうなっているのか見えないところでもブレーキとクラッチをこまめに使ってトレッキング(のんびり景色を楽しみながら)的な乗り方もできちゃいます。
普通は速いのか、遅いけどのんびり走れるのかそれぞれ別のマシンのはずですが、これが一台でできちゃうって結構凄いですよ!
このクラスのオフ車って250に比べて車重が軽いのも大きな強み。こ~んな水たまりに突っ込んでタイヤがほとんど埋まってしまっても車体が軽いので、ちょっと足で踏ん張りながらクラッチを繋げば泥を掻いて登ってきてくれるんです。
今回のオフロードでは結構激しいドロドロなスポットを走りましたが一度もスタック(タイヤが埋まって動けなくなる)することはありませんでした(タイヤの相性が良かったのもありますが…)。
さすがにここまで埋まってしまった時は跨った状態では進まなくなってしまったため、降りて手で押しながらクラッチを繋ぐと簡単に脱出。
これが重いオフ車となるとそう簡単にはいきません。数字で言うと車重134kgなので、セロー250(133kg)とほぼ一緒です。
●40万の完成度じゃない!
エンデューロ的なことだけでなく、コーナー攻めたり激しいライディングもしてみましたが、この手のひらに収まるパワーとサイズ、軽さがあればどんなところでも怖じけず走ることができました。
エンジンはもちろんですが、足回りの完成度も高いので常にライダーをサポートしてくれます。
小さなジャンプくらいのショックはしっかり吸収してくれるし、逆にスピード出してる時に細かい凹凸に乗ってもライダー側へはほとんど振動は伝わってきません。
ぶっ飛んで速いバイクではありませんが、バイクの全ての動きを把握できるくらい乗りやすいバランスがとれたバイクでした!
●オンロードでも楽しい!
実はこのバイク、MotoBe編集部ではオフだけではなくオンロードでも合計300kmほど乗り回しました。オンロードでもこのよく動く足回りとパワーあるエンジンは扱いやすく、峠のコーナーなどでもめちゃくちゃ楽しく走れます。
オンとなるとシートがちょっと高いのとシートが固くてケツが痛いという問題はありましたが、それを差し引いてもオンでもオフでも楽しさいっぱいのバイクだと思います。
海外のバイクってクオリティの幅が日本よりも広すぎて最初このWRも疑ってましたが、こんなに楽しく乗れるオフ車が40万以下で買えるのは激アツだと思います。もちろんもっと良いバイクもたくさんありますが、最初から高い次元でバランスがとれていて、誰が乗っても乗れてしまうバイクって60万とかそれ以上とか当たり前。
これは日本でも今後盛り上がってきそうなバイクです!
(ライター:佐藤 快/Moto Be 20代にバイクのライフスタイルを提案するWEBマガジン)
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