日産が新型クロスオーバーEV「アリア」のフロントエンブレムを刷新した理由とは?

■日産がエンブレムを約20年ぶりに刷新!

日産自動車が2001年以来、国内外で長らく使用してきた「NISSAN」エンブレムの意匠を刷新しました。

その第一弾となるのが新型クロスオーバーEV「アリア」で、今後そのほかの車種についてもモデルチェンジなどに合わせて順次新タイプのエンブレムに切替えていくそうです。

新エンブレムではNISSANの文字間隔が広げられており、それをとりまく輪の幅が細く、かつ文字に凹凸が無い平板的なデザインになっています。

これはエンブレム背後のミリ波レーダーへの影響を低減するための配慮で、「アリア」ではさらにエンブレム上の文字や輪の部分が暗所で発光する構造になっている模様。

日産の新旧エンブレム比較

全店全車種販売への移行を受け、従来の鷹(チュウヒ)マークに代わってトヨタマークが採用された新型「トヨタ ハリアー」の場合も、やはり平板的な意匠が採用されています。

新型トヨタ ハリアー

日産は、2001年頃まではラジエータグリル内への社名エンブレム装着は車種によりけりでしたが、その後同社が迎えた新たなCEOの方針で欧州車に倣い、現行仕様の、遠くからでも目立つ立体的で力強いエンブレムが全車に設定されました。

米国仕様の日産ムラーノ

今回同社が新型「アリア」を皮切りにエンブレムを刷新する背景には、ミリ波レーダーの感度向上に加え、企業として起死回生を果たすべく、心機一転を図ろうとする意思が込められているようです。

新型クロスオーバーEV日産アリア

特にフロントエンブレムは、自動車メーカーの歴史やブランド力を想起させるシンボル的なものだけに、ユーザーの反応や新エンブレムが今後の同社の製品群にもたらす影響力などが注目されます。

Avanti Yasunori・画像/動画:NISSAN)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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