■モナコのヒーロー、シャルル・ルクレールが映画デビュー
ついにF1 2020年シーズンの開幕が発表されましたね! レースを再び観られるのは嬉しいですが、ドライバーやチームクルーのことを思うと不安を拭えない状況です。
そんな中、シャルル・ルクレールが映画撮影に参加したというニュースが飛び込んできました!!
撮影が行われたのは、5月24日(日)早朝のモナコ。そう、本来であればモナコGPが開催されていた日です。
カンヌ国際映画祭パルム・ドームとアカデミー外国語映画賞を受賞した「男と女」(1966年)を手掛けた、クロード・ルルーシュ監督の最新ショートフィルム「Le Grand Rendez-vous」のメインキャストにルクレールが抜擢され、フェラーリ SF90 ストラダーレでモナコ市街地を駆け抜けたというではありませんか!
昨シーズンからフェラーリに移籍したルクレールは移籍初年度で優勝2回、さらにチームメイトの4度のF1チャンピオン、セバスチャン・ベッテルの年間ポイントランキングを上回る活躍をみせ、次世代チャンピオン候補として注目されているドライバーの一人です。
早朝の撮影とはいえ、公道は封鎖。さらにフェラーリ会長のジョン・エルカン、モナコ公室のアンドレア・カシラギ、ピエール・カシラギと奥様のベアトリーチェ・ボロメロが撮影現場に訪れ(モナコ公国アルベール2世公殿下も少しだけ映画に登場するのだとか!)、国をあげて撮影に協力したことが分かります。
それもそのはず。ルクレールはモナコ出身です。昨年モナコGPに観戦に行ったのですが、街は彼のポスターだらけ! サイン会でも一番の人気で、ピットロードを歩くたびファンから大きな声援が送られるなど、まさにヒーロー的存在でした。
■最高時速240kmに到達!
ルクレールがステアリングを握ったフェラーリ SF90 ストラダーレは0-100kmを2.5秒で加速し、最高時速は240kmに到達! モナコ市街地コースを実際に歩いてみるとTVで見るより道幅が狭くて起伏やカーブが多く、乗用車で普通に走行しても怖いだろうなと思うくらい、複雑な道になっているんです。
そんな中を時速240kmまで出しちゃうなんて、かっこよすぎる〜!
撮影時は幸いフランスとモナコではロックダウンが徐々に緩和されており、地元当局の慎重な監督の下、熱狂的なファンがバルコニーや道路脇から撮影を見守っていたとのことです(モナコに住んでいるF1ドライバー達も撮影の様子をこっそり見ていたりして!?)。
それにしても新型コロナウイルスで困難な状況が続く中、ルクレールの走りが見られたとは、なんともうらやましいですよね。
フェラーリは今回の撮影について、「何より重要なのは、各々の責任ある行動、献身、連帯によってパンデミックを乗り越える努力が続く中、総出力1,000CVを誇るハイブリッドV8の咆哮にのせて、モータースポーツや映画、社会生活の再開に向けた最初の一歩を知らせる明るいメッセージが響きわたったことだ」とコメントしました。
走行シーンはもちろんですが「台詞はあるのかなぁ、ちゃんと演技できたのかなぁ」なんて、楽しみすぎて妄想が膨らんじゃう(笑)。
「Le Grand Rendez-vous」は6月13日に公開されます。フェラーリのコメントのように、この映画が今後の生活再開に向けた明るい一歩となりますように!
(yuri)