■世界限定50台。最高出力は720馬力でデリバリーは2020年末から
日産が2018年に公開した「1億円のGT-R」GT-R50 by イタルデザインの量産モデルが、ついに世界初公開されました。
同モデルは、GT-Rとイタルデザインが50周年を迎えることを記念してコラボレーションしたモデルです。開発、設計はイタルデザインが担当、キャビ内とエクステリアは「R35ニスモ」をベースに日産が手掛けており、その価格は100万ドル(約1億円)とされています。
生産バージョンは、当初3月のジュネーブモーターショーでお披露目予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で延期、イタリアのチェルヴェジーナにある「Tazio Nuvolari」(タッツィオ・ヌボラーリ・サーキット)についに出現しました。
エクステリアは「GT-R50 by イタルデザイン」プロトタイプとほぼ同じですが、ボンネットフードを始めとして、バンパー、ヘッドライトなどがリデザイン。
キャビン内ではカーボンファイバートリム、レザー、アルカンターラを多用して更新されています。2018「GT-Rニスモ」と比較すると2.1インチ(54mm)低くされたルーフラインでシャープな印象を与え、隆起した外側領域に隣接する下部中央セクションを組み込んでいます。
足回りには、再調整されたサスペンションに、日産の欧州&北米チームにより設計された21インチ大径アルミホイールを装着、タイヤはフロント255/35 R21、リア285/30 R21のミシュラン・パイロットスーパースポーツを履くほか、ブレンボ製のフロント6ピストン、リア4ピストンの強化ブレーキを装備しています。
パワートレインは、3.8リットルV型6気筒ツインターボエンジンを搭載、最高出力はGT-Rニスモより110psアップする720ps、最大トルク780Nmを発揮し、強化された6速DCTと組み合わされます。
オーダーは2018年12月から受注していますが、ニスモの約5倍・約1億円という高額から、まだ数台が入手可能な状況だといいます。デリバリーは2020年末から2021年始めとなります。
(APOLLO)