■今回のコンクールまで延べ527,362点の作品が寄せられる
大手企業の文化や自然活動、バスなどの交通機関で子どもが描いた絵画を募集し、企業が賞を贈ったり、バスであればラッピング化したりする活動が以前から行われています。また、日産が1984年に創設したアマチュア作家を対象とした創作童話と絵本のコンテストの「日産 童話と絵本のグランプリ」もよく知られている子どもが活動の絵画コンテストです。
・ブリヂストン各工場の近隣小学校応募の受賞作品
ブリヂストングループ(各地域の工場)では、環境に対する取り組みの一環として、2003年から毎年「ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール」を開催していて、今回のコンクールまで延べ527,362点の作品が集まったそうです。同コンクールでは、子どもたちに環境や自然をテーマに絵を描いてもらうことを通じて、大人も含めた多くの人々に環境、自然の大切さを伝えていきたい、としています。
久留米工場、鳥栖工場、甘木工場のほか、栃木工場と那須工場を管轄する北関東生産本部、北九州工場などの各工場も「第17回ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール」に応募された作品の中から、近隣の小学校などを対象に、地域独自の賞の受賞作品を選出しています。
先述したように、「ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール」における地域での受賞作品選出は、同社工場の近隣の小学校などを対象に実施しています。久留米工場・鳥栖工場・甘木工場はそれぞれ独自の賞として、最高位の「工場長賞」などの賞を設定していて、今年は応募作品総数2,678点の中から「工場長賞」各1点ずつをはじめとする計25点の入賞作品を決定。
受賞者には副賞として、作品をプリントした時計などが贈呈されたそう。久留米、鳥栖、甘木工場では、同活動をはじめ「エコピアの森 久留米」での森林整備活動など、今後も地域に根差した活動に取り組んでいくとしています。
また、栃木工場、那須工場を管轄する北関東生産本部独自の賞として、最高位の「本部長賞」のほか、「工場長賞」、「工場賞」の3賞を設定していて、今年は応募作品総数1,288点の中から「本部長賞」4点、「工場長賞」12点、「工場賞」94点を決定。
受賞者には副賞として、作品をプリントしたオリジナルクロックが贈呈されています。ブリヂストン北関東生産本部では、同活動をはじめ、「エコピアの森 那須塩原」での森林整備活動など、今後も地域に根差した活動に取り組むそう。
「ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール」は、地域の森林整備活動にもつながっていて、子どもの絵画を通じて大人も環境や自然を考える機会になりそう。また、地域ならではの自然や文化、家畜なども描かれているようです。新型コロナウィルスで「ステイホーム」が呼びかけられている中、こうした絵画を眺めるのもいいかもしれません。
(塚田勝弘)