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■新車価格を上回るほどビートの中古車相場が上昇中!
●ミッドシップフルオープン軽自動車を買うなら今だ!
1991年に発売されたホンダ・ビートは、ホンダにとってNSXに次ぐミッドシップ2シータースポーツカーでした。同じ年に発売されたスズキ・カプチーノとともに、軽自動車の本格スポーツカーとして人気を二分しましたが、カプチーノが3気筒DOHCターボエンジンを搭載したのに対して、ビートは同じ3気筒でもSOHCの自然吸気エンジンを搭載していました。
そのビートも生産が開始されてから来年で30年を迎えます。もはや相場は限りなく安くなっているだろうと思うのですが、実はその逆です。ここ数年で相場はどんどん上昇して、現在では極上車なら新車価格を上回るものが珍しくありません。どうしてここまで相場が上がってしまったのでしょうか。
やはり近年の国産スポーツカー人気に引きずられてしまったのでしょうか。相場の上昇と現在の中古車状況を聞くべく、埼玉県所沢市にあるビートの専門店、ポジションオートサービスさんにお邪魔してみました。
●ホンダ・ビート・プチヒストリー
その前にビートの歴史を振り返ってみましょう。ビートは、軽自動車としては初めてとなるミッドシップレイアウトを採用して、1991年に発売されました。SOHCとはいえ3気筒12バルブにより自主規制値である64psを発生するエンジンを車体中央に搭載する、オープン2シーターでした。当時の新車価格は138.8万円で、単一グレードでした。
1992年には特別仕様車のバージョンFとバージョンCを発売します。バージョンFには専用車体色のアズテックグリーンパールを採用し、ホワイトのアルミホイールが標準装備されました。バージョンCでは車体色が専用のキャプティブルーパールとなっています。バージョンF、バージョンCともに新車価格は144.8万円でした。
1993年になると装備を充実させたバージョンZが発売されます。こちらにはエバーグレイドグリーンメタリックの外装色、独立2眼ブラックメーター、マッドガード、リヤスポイラー、エキゾーストフィニッシャーが装備されました。新車価格は145万円でした。