●識別灯の運用もテスト中。見やすく分りやすい表示方法を模索
GRスープラをはじめとするGT500クラス車両が、ヨーロッパDTMとの共通技術規則CLASS 1に準拠したマシンに入れ替わり、レース中の安全管理と公平性を保つためFCY(Full Course Yellow)を導入する今シーズンのスーパーGT。そしてもう一つ、新たに導入されるのが今回ご紹介する新しいドライバー識別灯です。
昨シーズンまでのスーパーGTでは第1ドライバーが赤、第2ドライバーが青、第3ドライバーが緑(第4ドライバーが白)という形で走行時のドライバーを外から識別できるようになっていました。その識別灯が今シーズンから大きくバージョンアップすることになり、今回の合同テストでは開発車両を除くシリーズ参戦全車に装着され運用されていました。
新しい識別灯ではドライバーのイニシャルと順位が交互に表示され、インフォメーションが格段に増えたことになります。設置位置はGT500を始めとする多くのマシンは向かって左、JAF-GTやマザーシャシーなど一部右ハンドルのマシンは向かって右となり、ドライバーの視界を極力妨げない配慮もされていました。
この新しい識別灯の表示ですが、初日午前の走行ではイニシャルの間にアンダーバーが入っていましたが、午後の走行以降ではそれがなくなりイニシャル2文字と順位の交互表示になっていました。またGT500は白、GT300は青での表示となっていました。
実際に2日間見ていた感想としては、第1・第2どちらが乗っていても色が変わらないので、ドライバーのフルネームを覚えていてもとっさにどちらが乗っているのかわかるまでにちょっと時間がかかってしまいました。
この識別灯の運用については、どのような方法がより良いのか、おそらく開幕まで検証されるのではないかと思います。
ところで皆さんはこの記事に出てきた車のドライバーを、イニシャル見ただけで全車パッとわかりましたか?
(H@ty)