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■サポーカー補助金は高齢ドライバーのクルマ買い替えの刺激策となるのか?
●先進安全装備を搭載したクルマの愛称が「サポカー」
最近、クルマのTV-CFなどで「サポカー」という言葉を良く耳にしませんか?
「サポカー」とは政府が高齢ドライバーの交通事故防止対策の一環として、自動ブレーキをはじめとした先進安全装備を搭載したクルマに付けた愛称のことで、正式には「セーフティ・サポートカー」と言います。
「サポカー」は官民連携で普及啓発に取り組んでいて、新しいクルマ選びの1つの基準とも言えます。そして、2020年3月9日から申請受付が開始される「サポカー補助金」に関係しています。
ここではまず「サポカー」とはどういうものなのかを紹介し、続いて申請受付が始まる「サポカー補助金」について解説しましょう。
●サポカーは運転支援機能のレベルによって4段階に分類される
「サポカー(セーフティ・サポートカー)」は、装着される運転支援機能によって4段階に分けられています。
最もベーシックなのが「サポカー」です。これは衝突被害軽減ブレーキを搭載したすべてのクルマが対象となります。
続いて4段階の上から3番目になる「サポカーSベーシック」。こちらの対象となるのは対車両の低速衝突被害軽減ブレーキ(時速30km以下)とペダル踏み間違い時加速抑制装置が装備されているクルマとなります。
上から2番目の「サポカーSベーシック+」は、対車両の衝突被害軽減ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置が装備されているクルマです。「サポカーSベーシック」とは衝突被害軽減ブレーキの作動速度が異なり、より速い速度でも作動します。
そして最も上位となるのが「サポカーSワイド」です。
●補助金の対象になるのは最上位の「サポカーSワイド」のみ
「サポカーSワイド」に該当するクルマは、車両だけでなく歩行者にも対応した衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置に加えて車線逸脱警報、そして先進ライトを装着しています。
先進ライトとは、先行車や対向車などを検知してハイとロービームを切り替える自動切り替え型前照灯、先行車や対向車などを検知してハイビームの照射範囲のうち、当該車両のエリアのみを部分的に減光する自動防眩型前照灯、さらにハンドルや方向指示器などの運転者の操作に応じて、水平方向の照射範囲を自動的に制御する配光可変型前照灯などが該当します。
このように「サポカー」は4段階ありますが、今回始まる「サポーカー補助金」の対象となるのは、衝突被害軽減ブレーキ(対車両・歩行者)、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトを装着した「サポカーSワイド」だけとなっています。
最近登場したモデルは、運転支援システムが充実し、ほとんどがこの「サポカーSワイド」に該当しています。
参考:『サポカーS』の区分は以下のとおり
・サポカーSベーシック:低速衝突被害軽減ブレーキ(対車両)、ペダル踏み間違い時加速抑制装置
・サポカーSベーシック+:衝突被害軽減ブレーキ(対車両)、ペダル踏み間違い時加速抑制装置
・サポカーSワイド:衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライト
続いては、「サポカー補助金」について紹介しましょう。