日本デビューはあるのか!? ハイブリッドはなし!? 最新「ハリアー」を実車チェック【デリーモーターショー2020】

●プラットフォームはランドローバー「ディスカバリースポーツ」と共用

ナマステー! インドを代表する都市デリーで、2年に1度開催される「デリーモーターショー」こと「デリー・オートエクスポ2020」。

その会場で見かけた興味深い1台が、日本では売っていない最新の「ハリアー」。現地でも人気のSUVですね。

ハリアーはスポーティなスタイルのSUV

現地仕様のボディサイズは全長4598mm×全幅1894mm(ドアミラーを除く)×全高1706mm。デザインはとにかくスタイリッシュでカッコいいじゃないですか。

特徴はなんといっても顔つきでしょう。

最新ハリアーの顔つきはダイナミック

フロントグリルの左右上部にある鋭い目のような部分はヘッドライトではなく、常時点灯のデイライト。本物のヘッドライトはバンパー左右にあるユニットで、そこからフロントフェンダーへとつながるダイナミックな造形に躍動感を感じますね。なかなか凝ったデザインですよ、これは。

リヤスタイルも躍動的な最新ハリアー

サイドからリヤにかけては、今どきのスポーティSUVらしく後方へ向かって明確に低くなっていくルーフが軽快なフォルムを作り出し、ルーフとボディが融合するかのようなCピラーの処理も凝っていますね。左右がガーニッシュでつながったテールランプもよく似合っています。

●ハイブリッドの用意はない!? 気になるパワートレインは?

これだけスタイルがカッコいいと走行性能も気になるところですが、搭載するエンジンは2.0Lの4気筒ターボディーゼルで170psを発生。最大トルクは350Nmだから、かなり力強く走りそうです。トランスミッションはマニュアルモード付6速ATで、駆動方式はもちろん4WD。ただし、ハイブリッドはありません。

このハリアーはインドでは昨年夏に発表され、市場でも大好評。シートレイアウトは2列ですが、どうしても3列が欲しいという人のために「バザード」という“ロング仕様”の兄貴分も用意されています。

デリーモーターショー会場のハリアー

現地価格は162万5000ルピー(約250万円)から202万5000ルピー(約320万円)。開発から生産まですべてをインド拠点が担当していることもあり、日本の感覚でいえばかなりリーズナブルな設定です(現地の物価を考えれば超高額車ですけどね)。

日本発売はあるのか? あるとすれば予定はいつ頃なのか?

……ですが、残念ながらこのハリアーの日本導入はなさそう。だって、「トヨタ」のハリアーじゃなくてインド地元の財閥系自動車メーカー「タタ」のハリアーなんだから。名前だけじゃなくてボディタイプもクラスも同じなんだからややこしい……。

でも、ちょっと驚いたのはプラットフォーム。ランドローバー「ディスカバリースポーツ」と同じ「D8」なのだそうです(タタはジャガー&ランドローバーの親会社なのでした)。となると、エンジン横置きモデルとはいえ悪路走破性は本格的かも。ちょっと乗ってみたい気もします。

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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