●モーターを効果的に加速に使用するマイルドハイブリッド・e-BOXER
インプレッサ スポーツをベースにして最低地上高を大きくアップし、外装についてもハードなイメージの樹脂パーツを多く使用する人気クロスオーバー・XV。このモデルに昨年末、マイナーチェンジが施されました。
今回、2Lエンジンモデルは純エンジン車がラインナップ落ちし、小型モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドe-BOXER搭載モデルのみにしています。1.6Lは引き続き純エンジン仕様として残っています。
外観では新しいデザインのLEDのハイビーム&ロービームを採用しています。
またリアフォグのデザインも新しくしました。
インテリアではマルチファンクションディスプレイ(メーター中央とインパネ上部の2ヵ所)のグラフィックを変更しています。
またアイサイトツーリングアシストを採用して、車線中央維持支援機能が強化されました。従来のアイサイト・バージョン3では約65km/h以上でのみ機能していましたが、今回はこれを0km/hからの全車速対応としています。
ちなみにこの機能はオートクルーズコントロールをセットした時のみ作動します。オートクルーズコントロールの設定可能領域は従来より拡げて約120km/hまで対応するようになっています。
この新型XVのe-BOXER搭載・アドバンスグレードに試乗しました。
NA水平対向4気筒145psのエンジンと、13.6psを発生するモーターに変更はありません。
今回改めて持ってみると非常に小さく思えるモーターの出力が実際の走行には大きく貢献してると再認識しました。
マルチファンクションディスプレイ上のモーターの動きを見ていると、発進加速時にはもちろんのこと、中速域からアクセルを踏みました時などにも、こまめにエンジンに加勢をしてくれているのがわかります。
このため純エンジン車両(2019年秋まで設定)比で110kg重い1550kgの車重を意識しない、軽やかな走りをしてくれています。
また最低地上高を200mmとかなり大きく取っているため、乗る前には腰高な印象ではないかと危惧したサスペンションですが、実際には全く違和感はないものです。
ベースとなったインプレッサとほとんど同じような感覚でコーナーを輝かにクリアしていてくれます。
(写真・動画・文/ウナ丼)